WiMAX「WX03」は遅い?速い?他機種との比較やおすすめできない理由を徹底解説
ポケット型WiFiルーターの「WX03」を長い間利用している方もいるのではないでしょうか。
しかし、この機種は5年落ちで最新機種の「W06」や「WX06」と比較すると、通信速度やバッテリー持ちなど様々な面で劣っています。WX03で利用している回線は現在のものとは違く、使いうちに使えなくなる可能性が高いです。
もしまだWX03を利用しているのであれば、すぐにでも最新機種や他のプロバイダに乗り換えをしましょう。この記事ではWX03の通信速度やなどのデメリットや数少ないメリット、そして乗り換え先に何を選んだら良いかなどについて紹介します。
・WX03は本当に遅いのかどうか
・WX03と最新機種のスペック差
・WX03のメリット・デメリット
・WX03から乗り換え先に何を選べば良いか
\当サイトおすすめのプロバイダ 3選/
サービス名
| 5G CONNECT | GMOとくとくBB | Broad WiMAX |
月額料金(税込) | 4,500円 | ・初月~2ヶ月目:1,474円 ・3ヶ月目~35ヶ月目:3,784円 | ・初月:1,397円 ・2ヶ月目~:3,883円 |
端末代金 | なし | 550円/月(36回) | 一括払い:21,780円(税込) 分割払い:605円(税込)×36回 |
契約期間 | なし | なし | なし |
詳細 | 5G CONNECTの詳細を見る | GMOとくとくBBの詳細を見る | Broad WiMAXの詳細を見る |
WiMAXの旧機種WX03の通信速度は遅い?
WiMAXの旧機種であるWX03がどの程度の通信速度なのかを、新機種と比較します。新機種として「W06」「WX06」「W05」「WX05」の4機種と比較をします。
機種名 | WX03 | W06 | WX06 | W05 | WX05 |
最大通信速度(下り) | 440Mbps | 1.2Gbps | 440Mbps | 758Mbps | 440Mbps |
最大通信速度(上り) | 30Mbps | 75Mbps | 75Mbps | 112.5Mbps | 75Mbps |
バッテリー | 約440分 | 約540分 | 約690分 | 約540分 | 約690分 |
重量 | 約110g | 約125g | 約127g | 約131g | 約128g |
発売日 | 2016年12月 | 2019年1月 | 2020年1月 | 2018年1月 | 2018年11月 |
比較表の通り通信速度やバッテリー面など、WX03の性能は全体的に新機種に劣っています。WX03は2016年に発売されたモデルで、古い端末であることが大きな原因です。
また、通信回線として「旧WiMAX」を使っていましたが、「WiMAX2+」という新しい規格にも対応していますので、今でも問題なく利用できる端末といえます。
ただ、古い端末が故にWiFiの最大速度は現在使われている端末と比較しても遅いものになっています。
性能が劣っていることは表を見ても明らかですね。
WX03をおすすめできない3つの理由
これからWiMAXを使いたい方や、現在でも利用している方にもWX03はおすすめできません。最新端末である「W06」や「WX06」と比較すると、重量が10g程度軽い以外にWX03を使うメリットはありません。
WX03がおすすめできない理由を3つにまとめると以下の通りです。
・バッテリー持ちが悪い
・新規でWX03を契約できるプロバイダがない
重さしかメリットがないのは考えものだよね。
4G LTE回線が使えず通信速度が遅い
WX03は現在でも使われている「WiMAX2+」という回線を利用していますが、WX03は「au 4G LTE」に対応していません。それに対し最新機種の場合、「WiMAX2」+「au 4G LTE」の2つの回線を使用できることから、WX03は遅いという声も散見されています。
WiMAXは未だに対応していない地域も多く、そのような場で4G LTE回線があるとマップを確認できたり緊急時に役立ちます。WX03はそもそも4G LTE回線に対応していないため、SiMカードを抜き変えるなどしても4G LTE回線を利用できません。
4G LTEに対応していないのはかなり痛いポイントですね。
バッテリー持ちが悪い
WX03はバッテリーが約440分持ちます。しかし、これは1日仕事をしていると8時間経つ前にバッテリーが切れてしまいます。新機種であるWX06では約690分バッテリーが持続するため、朝8時ごろに電源を入れてから帰宅する19時までバッテリーが持続します。
もちろん多くの通信をするとバッテリーを多く消費しますので、よりバッテリーが多い端末の方が持ち歩く際には安心です。
バッテリーの持ちもあまり良いとは言えませんね。
新規でWX03を契約できるプロバイダがない
現在WiMAXを取り扱っているプロバイダでWX03を契約できるプロバイダはありません。もし新しく契約しようとすると、W06かWX06の選択肢になります。
「WiMAX2+」に対応していないWX03を入手するためには、フリマサイトなどで中古で購入するしかありません。また、プロバイダで端末のみの購入はできないため、WX03を使うとしたら必ず中古端末になることに注意しましょう。
なかなか手に入りにくいみたいだね。
WX03のメリット
デメリットを多く紹介してきましたが、いくつかメリットもあります。しかし、WiFiについての知識が乏しい方や速い回線を利用したい方にとっては一つもメリットにならない点に注意しましょう。
WX03は改造して中身を使う方やSiMフリーの端末として利用できるようにする方、格安SiMを入れるなどの改造をするには程よい性能で安い端末です。
このような難しいことを取り除いたWX03のメリットは以下の通りです。
・クレードルを使えば通信速度が向上する
端末が手頃な価格で手に入るのはメリットですよね。
フリマサイトなどで端末が安く買える
フリマサイトなどの中古でWX03は買うことができます。1000円程度で売られていることも多く、格安SiMなどを持っている方はかなり安く利用できます。
また、イオンモバイルなどの格安SiMだけを契約できるサービスもあります。1000円のWX03と500円程度の格安SiMの組み合わせで、最安1500円程度でネット環境を構築することができます。
そんなに安く手に入るんだね。
クレードルを使えば通信速度が向上する
WX03にはクレードルという外付けの台座のようなものがあり、これを利用することで回線速度が向上します。しかし、あまり通信速度は変わらず数Mbpsという誤差とも言える範囲です。
クレードルを利用すると、有線で接続できるという大きなメリットがありますが、無線でデータを受信しているため、通信速度には限界があります。新しくクレードルを買うくらいなら新しい端末を買ってしまった方がお得な場合が多いです。
クレードルを購入するよりも新品に乗り換えたほうが良さそうだね。
WX03の通信速度が遅い5つの原因
WX03の利用者に、「速度が遅い」「繋がらない」といった声がよくあります。そこで、WX03の遅い、繋がらないなどの症状の原因を4つご紹介します。
繋がらない、回線速度が遅いなどはかなりストレスを感じますよね。
通信制限が掛かっている
WX03が遅い原因として通信制限がかかっている可能性が考えられます。
サービス範囲でないために予期しない不具合が起こっている可能性も考慮されますので、この機会に新しいWiMAXに乗り換えることをおすすめいたします。
まずは通信制限の有無を確認してみましょう。
ルーターのパフォーマンス設定がノーマルモードorエコモード
WX03にはパフォーマンス設定というものがあり、ノーマルモードとエコモードがあります。エコモードでは回線速度を少し控えめにしてバッテリー消費を抑えるモードです。
エコモードとノーマルモードでは大きく通信速度が変わる場合おがありますので、ノーマルモードで利用することをおすすめします。
状況に応じてモードを変更するのも有効です。
端末が劣化している
WX03は2016年のモデルで、その後の5年間で光回線に迫る勢いで回線速度は向上しています。また、スマホの4G LTE回線に慣れているとWiMAXの回線速度では物足りない場合があります。
最新のWiMAXでも4G LTEと同等かそれ以下の速度ですので、古い端末ではかなり性能不足になってしまいます。
性能の不足を感じてしまうのは嫌だよね。
提供エリア外に出ている
WiMAXは提供エリアが絞られています。対応エリアの拡大をしてはいますが、地方では接続できない地域も多いです。気づいたら提供エリアから出ているということもあるので、そういったことが無いように提供エリアを確認しておく必要があります。
居住エリアの電波状況に応じて通信速度は異なります。
WX03が遅いと感じている人におすすめの乗り換え先ポケット型WiFiプロバイダ4選
WX03が古い端末で新しい端末に乗り換えた方が良いです。そこで、どのプロバイダを選ぶべきかを紹介します。
WiMAX2+が対応エリア外などの理由で契約できない方のために、WiMAX以外のプロバイダも紹介します。
オススメのプロバイダをご紹介します。
カシモWiMAX:WiMAXの月額料金最安値
カシモWiMAXは月額料金が最安値であることが大きな特徴です。3年間の実質金額などで考えると後述のGMOとくとくBBの方が安い場合がありますが、手続きや契約の煩雑さが気になります。
それに対しカシモWiMAXはシンプルな料金設定で月額料金が低水準のまま変わらないという特徴があります。
会社名 | 株式会社MEモバイル |
使用回線 | WiMAX2+ |
エリア | 都市部:◎ 郊外:○ 山間部:△ |
最大速度(下り) | 最大1.2Gbps |
最大速度(上り) | 最大75Mbps |
契約期間 | 3年 |
通信容量 | 無制限(10GB/3日) |
月額料金 | 3,971円(税込) |
初期費用 | 3,300円(税込) |
端末代 | 0円 |
キャンペーン内容 | 端末代金無料 初月1,518円(税込) |
解約料金 | 0~12ヶ月:20,900円(税込) 13~24ヶ月:15,400円(税込) 契約更新月を除く25か月目以降:10,450円(税込) |
カシモWiMAXは業界最安級の価格でWiMAXの契約をすることができます。株式会社MEモバイルという会社が運営をしており、東証一部上場企業である株式会社マーケットエンタープライズ社のグループ会社で信頼も厚いです。
また、カシモWiMAXでは大きなキャンペーンをすることは少なく、常に最安値を目指して1ヶ月目から解約まで月額料金は変化しません。しかし、契約期間3年という縛りがあり37ヶ月目の更新月以外に解約をすると違約金がかかる点に注意です。
契約期間は長いけど安くて使い勝手が良さそうだね。
GMOとくとくBB:高額キャッシュバックを受けたい人向け
GMOとくとくBBは、ほぼ常に最安のプロバイダとして紹介されています。しかし、月額料金が安い訳ではなく高額なキャッシュバックキャンペーンがあることで3年間での実質金額が安くなります。
会社名 | GMOインターネット株式会社 |
使用回線 | WiMAX2+ |
エリア | 都市部:◎ 郊外:○ 山間部:△ |
最大速度(下り) | 最大1.2Gbps |
最大速度(上り) | 最大75Mbps |
契約期間 | 3年 |
通信容量 | 無制限(10GB/3日) |
月額料金 | 1ヶ月目〜2ヶ月目:3,969円(税込) 3ヶ月目以降:4,688円(税込) |
初期費用 | 3,300円(税込) |
端末代 | 0円 |
キャンペーン内容 | 端末代金無料 最大28,000円キャッシュバック |
解約料金 | 1~24ヶ月目:24,800円(税込) 契約更新月を除く25か月目以降:10,450円(税込) |
GMOとくとくBBは28,000円という高額なキャッシュバックがあるという特徴があります。そのため、月額料金はカシモWiMAXと比べて高めですが、実質料金は安くなるほどのキャッシュバックでカバーできています。
しかしキャッシュバックには申請が必要で、契約から11ヶ月目に申請をしないと損をしてしまいます。
WiMAXを契約するのであればGMOとくとくBBが最安値ではありますが、キャッシュバック申請が面倒という方や契約から3年目以降も利用する予定の方にはあまりおすすめできません。
少し手間があっても3年間の合計金額を安くしたい方におすすめです。
3年程度利用する予定だという方におすすめです。
縛りなしWiFi:縛りなしでポケット型WiFiを使いたい人向け
縛りなしWiFiは契約期間に縛りがなく、いつでも解約できることや対応エリアが広いことが大きな特徴です。縛りなしWiFiはWiMAXだけでなく対応エリアの広いSoftbank回線を利用しています。
会社名 | フォン・ジャパン株式会社 |
使用回線 | Softbank/WiMAX2+ |
エリア | 都市部:◎ 郊外:○ 山間部:◯ |
最大速度(下り) | 最大1.2Gbps |
最大速度(上り) | 最大75Mbps |
契約期間 | なし |
通信容量(Softbank) | 40GB/50GB/60GB |
通信容量(WiMAX) | 100GB |
月額料金 | スタンダードプラン:3,366円(税込) メガプラン:3,575円(税込) ギガプラン:3,630円(税込) WiMAXプラン:4,730円(税込) |
初期費用 | 3,300円(税込) |
端末代 | 0円 |
キャンペーン内容 | コロナに負けるな生活応援キャンペーン |
解約料金 | なし |
縛りなしWiFiは、契約期間に縛りがなくいつでも解約できることが大きなメリットです。Softbank回線が利用できWiMAX非対応のエリアでも利用できます。
また、自分のエリアで利用できるか不安、まだ対応エリア外だが対応したらWiMAXを利用したいと考えている方にはおすすめです。
コロナに負けるなキャンペーンというものを行っており、緊急事態宣言中は月額500円になりますので、緊急事態の憂鬱感を少しでも軽減できるのではないでしょうか。
契約期間がなく、月額料金も手頃というメリットがあります。
WiMAXのWX03に関するよくある質問
WX03に関するよくある質問について回答していきます。古い端末なので検索しても簡単には悩みの解決ができませんが、こちらで1つでも解決できると幸いです。
WX03に関する質問は、以下のようなものがよく見受けられます。
・WX03でクレードルを使用すれば通信速度は改善する?
・WX03でバッテリーが悪くなってきた場合は?
・WX03は乗り換えた方が良いの?
よくある質問を確認することで疑問や不明な点が解消する可能性があります。
WX03が遅い時は?
WX03が遅い原因はいくつか考えられますが、改善策はパフォーマンス設定が「エコモード」だった場合に「ノーマルモード」に設定し、再起動するしかありません。
他にはSiMカードの抜き差しをすることや通信制限がかかっていないか確認すると良いでしょう。
しかし、WX03が遅い原因のほとんどは「そもそもの回線が遅い」「端末の寿命」のどちらかですので、パフォーマンス設定や再起動しても変わらない可能性が高いです。その際は乗り換えを検討しましょう。
WX03で利用している回線は昔よりも周波数帯域が少なくなっており、接続が安定しづらくなっています。
・SiMカードの抜き差し
・エコモードになっている時はノーマルモードにする
できそうなことから順に試してみましょう。
WX03でクレードルを使用すれば通信速度は改善する?
WX03のクレードルを利用すると少しは通信速度が改善される可能性があります。
しかし、クレードル自体が通信速度を早くするためのものではなく、電源供給を安定させ有線接続できるようにするものであるため、あまり改善に期待できません。
すでにクレードルを所有していれば試す価値はありますが、もし通信速度を改善するために購入を検討している方は新端末を買う方が良いでしょう。
最新端末のW06では倍以上の速度が出るうえ、上位端末のWX06では安定した通信で12時間以上バッテリーが持ちます。
新しい端末を購入するのが方法としては確実だね。
WX03のバッテリーが悪くなってきた場合は?
WX03のバッテリーが悪くなってきた場合は上位機種への交換をするか、今のバッテリーで据え置き機として利用すると良いでしょう。
WX03のバッテリー交換をすることはとてもコスパが悪く、例えばWX05(最新機種の1つ前の機種)の中古を買う方がより安く高性能です。バッテリーが悪くまともに使えないなと感じたら、思いきって乗り換えましょう。
縛りなしWiFiでは1ヶ月単位で解約することができますので、乗り換えが不安であれば様子見で1度契約してみても良いと思います。
バッテリーの持ちが悪くなったら乗り換えのタイミングだと認識しましょう。
WX03は乗り換えた方が良いの?
WX03は乗り換えた方が良いです。いくつもの上位機種が出ているだけでなく、通信方式も変わっており通信速度も大幅に向上しています。
2018年ごろにUQWiMAXの公式から「WiMAX2+に乗り換えてください」と発信されるほどで、乗り換えない理由がないとも言えます。もし乗り換えに少しでも抵抗がある方はさらに調べてみて、少しでも良いと思ったのであれば乗り換えを検討しましょう。
日に日に通信速度は向上しているんだね。
まとめ:WX03の通信速度は遅い!最新機種か別プロバイダに乗り換えよう
WX03は通信速度が遅く、バッテリー持ちも悪いです。最新機種か別プロバイダに乗り換えることを強くおすすめいたします。
乗り換え先としては、月額料金の安いカシモWiMAX・実質金額が最安なGMOとくとくBB・契約期間に縛りがなく提供エリアが広い縛りなしWiFiの3つにうちから選べば間違い無いでしょう。
もしまだWX03を使っていて不満を抱いているのであれば、今回を機に最新機種に乗り換えをしましょう。