光回線の速度ランキング最新情報-結局速い光回線ってどこ?
「色々な光回線があるけど、速いのはどこ?」
「通信速度はどれくらい必要なの?」
光回線を選択する上で、重要になる要素の一つが通信速度です。
各光回線サービスは、多くの場合で最大1Gbpsなどで表記されています。ですが、実際の通信速度は利用環境や時間帯など様々な要因によって変動します。
この記事では、各光回線の通信速度(実測値)をまとめてランキングで紹介していきます。その上で光回線の賢い選び方、通信速度の目安などを解説します。
ぜひこの記事を、光回線を選ぶ参考にしてください。
・光回線速度ランキングを実測値で比較
・ランキングからおすすめの光回線を紹介
・利用目的別に通信速度の目安を解説
・光回線の選び方を紹介
光回線の速度ランキングTop10|一目でわかる一覧表
まずは、光回線の実測値別にランキングを紹介します。
実測値については、『みんなのネット回線速度』様を参考にしています。
光回線名 | 下り速度 | 上り速度 | ping値 | 最大通信速度 |
1.fon光 | 784.62Mbps | 398.31Mbps | 19.75ms | 下り:2Gbps 上り:1Gbps |
2.NURO光 | 504.67Mbps | 448.84Mbps | 12.13ms | 下り:2Gbps 上り:1Gbps |
3.eo光 | 467.41Mbps | 326.75Mbps | 20.8ms | 下り:1Gbps 上り:1Gbps |
4.auひかり | 425.5Mbps | 361.49Mbps | 16.2ms | 下り:1Gbps 上り:1Gbps |
5.So-net光 | 308.99Mbps | 230.38Mbps | 17.42ms | 下り:1Gbps 上り:1Gbps |
6.ソフトバンク光 | 317.24Mbps | 214.24Mbps | 17.08ms | 下り:1Gbps 上り:1Gbps |
7.ドコモ光 | 270.33Mbps | 209.29Mbps | 21.31ms | 下り:1Gbps 上り:1Gbps |
8.ビッグローブ光 | 257.37Mbps | 207.02Mbps | 20.47ms | 下り:1Gbps 上り:1Gbps |
上記のような結果となりました。これらの光回線の回線種類は以下のとおりです。
・独自回線(ダークファイバー):fon光、NURO光、eo光、auひかり
このように、同じ光回線でもプロバイダによって回線種類が違います。独自回線を採用している光回線のほうが通信速度が速い傾向にあります。
その中でもおすすめの光回線を解説していきます。
光回線速度ランキング内で速度が速い独自回線の光回線は?
それでは、光回線速度ランキング内で特に通信が速くおすすめの光回線を紹介していきます。
ここで挙げていく光回線はすべて独自回線(ダークファイバー)です。
eo光などの、電力会社系光回線は自前の独自回線ケーブルを使用しています。
Fon光:下り784.62Mbps
光回線名 | fon光 |
平均実測値 | 下り:784.62Mbps 上り:398.31Mbps |
月額料金 | 4,378円 |
上記ランキングにおいては、fon光が1番速い光回線となりました。
fon光は、NURO光回線網を使ってサービスを提供しています。NURO光は、独自回線でありダウンロード速度が最大2Gbpsと高速通信が可能な光回線です。
高品質な通信が使えるうえに、月額料金は4,378円と他社光回線より割安な料金となっており、大変お得なサービスです。
fon光では、ソフトバンクスマホを割引できる『おうち割』も適用できるためさらに月額料金を抑えることができます。
fon光のデメリットは、NURO光同様に初期工事に時間がかかる可能性があることと、他社に比べキャンペーンが少ないのでキャッシュバックなどがありません。
NURO光:下り504.67Mbps
光回線名 | NURO光 |
平均実測値 | 下り:504.67Mbps 上り:448.84Mbps |
月額料金 | 5,200円〜 |
NURO光は、ソニーネットワークコミュニケーションズが運営している光回線サービスです。
独自回線を利用しており、個人向けプランで下り最大2Gbpsというサービス開始当時は最速の光回線として話題になりました。
現在でも、通信速度においては他社より速く、月額料金についても他社光コラボよりも割安で使うことができます。
NURO光でもソフトバンクスマホセット割の『おうち割』が適用可能です。
NURO光の弱点は、初期工事に時間がかかる可能性が高い点と、独自回線のため対応エリアがフレッツ回線に比べると限定的なところです。
県単位で未対応のところもあるため注意しましょう。
auひかり:下り425.5Mbps
光回線名 | au光 |
平均実測値 | 下り:425.5Mbps 上り:361.49Mbps |
月額料金 | 5,610円〜 |
auひかりは、スマホキャリアである『au』が展開している光回線サービスです。
auひかりも独自回線のため、通信速度が速いことに定評があります。
月額料金についても割安であり、auスマホを割引できる『auスマートバリュー』も適用可能です。
ですが、auひかりについてもフレッツ回線と比べるとエリアが狭いため事前のエリアチェックは必須です。
光回線の速度はどれくらいでていれば普通?
それでは、光回線の通信速度はどれくらいあれば快適に使用できるのでしょうか。
使用目的によって、推奨速度が変わるのでそれぞれ紹介していきます。
主な内容は以下のとおりです。すべて下り速度となっています。
スマホの場合なら5~10Mbps以上
スマホでLINEやTwitter、InstagramなどSNSを使用する際の速度目安は5~10Mbps以上です。
画像や動画などをスムーズに見たい場合は、最低でもこれくらいの速度が必要となります。
ゲーム利用の目安は50Mbps以上
オンラインゲームをする場合は、常時50Mbps以上は必要です。
特に、FPS・TPSゲームといった多人数で勝負をするようなゲームにおいては、70Mbps以上の通信速度に加えて、ping値も高い水準であることが求められます。
ping値とは、サーバーからの応答速度を示した数値であり、この数値が低い方が応答速度が速くラグ(遅れ)が少なくなります。
通信速度、ping値ともに速くするためには光回線の環境は必須であるといえます。
動画視聴の場合なら5~20Mbps以上
動画視聴に関しては、5~20Mbps以上の通信速度が必要です。
以下の表は、YouTubeヘルプページを参考に必要な通信速度をまとめていきます。
動画の解像度 | 推奨通信速度 |
HD720p | 2.5Mbps |
HD1080p | 5Mbps |
4K | 20Mbps |
動画視聴においては、常に安定して上記通信速度が必要になるので、オンラインゲーム同様に光回線での接続をおすすめします。
戸建ての光回線速度の目安はどれくらいが適切?
ここでは、戸建てタイプでの光回線の速度の目安について解説します。
戸建てタイプでは以下のような利用環境が考えられます。
・3〜4人以上が同時に接続する
・利用者全員がそれぞれ動画視聴やオンラインゲームなどを利用する
こういった利用環境を想定した上で、以下の通信速度別に使用感を解説していきます。
50Mbps~100Mbps:遅い〜普通
50〜100Mbpsの通信速度では使用目的にもよりますが、遅く感じることもある速度といえます。
利用者全員が、SNSやLINEなど簡単な内容であれば問題ない速度ですが、動画配信サービスやオンラインゲームなどを利用すると遅く感じてしまうでしょう。
契約プランが低速である場合や、WiFiルーターが低性能であること、IPv6に未対応な場合など多くのパターンが考えれるため、抜本的な見直しをおすすめします。
100Mbps~300Mbps:普通〜速い
100〜300Mbpsまで速度がでていれば、だいたいの利用目的において問題なく使えるレベルであるといえます。
4人以上の家族がそれぞれ動画配信サービスを利用していても、快適に視聴できる通信速度です。
オンラインゲーム利用の場合は、常時100Mbps台の場合は少し物足りなさを感じてしまうことが考えられます。
300Mbps~600Mbps:速い
300〜600Mbpsの通信速度がでていれば、どういった内容でも快適に利用できる速度でしょう。
オンラインゲームや、ビデオ会議においてもスムーズな動きが期待できます。
利用者全員が、テレワークやオンライン授業などを利用することが考えられる世帯では、このレベルの通信速度があると安心です。
マンションの光回線速度の目安はどれくらいが適切?
ここでは、マンションタイプでの光回線速度の目安を解説していきます。
マンションタイプでは以下のような利用環境が考えられます。
・間取りについても、世帯数によって広さが変わる
こういった利用状況を想定して、下記の通信速度別に使用感を紹介していきます。
50Mbps~100Mbps:遅い〜普通・速い
50〜100Mbpsでは、単身世帯であれば十分な速度であるといえます。オンラインゲームや動画配信でも問題なく利用できる速度です。
2人以上の一般世帯においては、上記戸建てタイプと同様に遅く感じることがあります。
間取りが4LDK以上になってくると、WiFiルーターの電波も安定して繋がらないことも考えられます。
マンションタイプの場合は、マンション自体の設備でも通信速度が変わります。
配線方式が『VDSL方式』を使っている場合は、契約プランやWiFiルーターを変えても意味がなくユーザー側では改善が難しいことが多いです。
100Mbps~300Mbps:普通〜速い
100〜300Mbpsの通信速度は、単身世帯ではかなり高速な部類に入ります。
オンラインゲームを動画配信する場合などでは、このレベルの速度が常時でていることが推奨されます。
2人以上の一般世帯においては、間取りにもよりますが多くの場合で問題なくインターネットが使える通信速度です。
利用者全員が動画視聴やオンラインゲームをする場合は、少し遅く感じることが考えられます。
300Mbps~600Mbps:速い
300〜600Mbpsの通信速度がでていれば、単身世帯・一般世帯ともに快適にインターネットが使える速度です。
利用者が多い場合でも、動画視聴やオンラインゲームが快適に利用できる速度です。
光回線速度ランキングから考察|速度が速い光回線の選び方は?
それでは、上記光回線速度ランキングをふまえて、通信が速い光回線はどうやって選べばいいのかについて解説します。
抑えたいポイントは以下のとおりです。
理論値ではなく実測値の口コミを参考にする
まず理論値とは、技術規格上の最大数値のことをいいます。たいていの光回線サービスは下り上りともに最大1Gbpsと表記しています。
実際の通信速度は、ユーザー側の通信環境や時間帯などによって大きく変動するため、理論値とは全く違った数値になります。
そこでおすすめしたいのが、『みんなのネット回線速度』というWebサイトです。
こちらのサイトは、現在接続しているネット回線速度を測定できるだけでなく、その測定結果を投稿することができます。
その投稿が多く集まっているため、それぞれの光回線の実測値が一目でわかるようになっています。
ですので、使ってみたい光回線がある場合はまずこのサイトで平均実測値を確認して、通信品質を確認することをおすすめします。
重視するのは上りではなく下り
インターネット通信には、『下り』と『上り』があります。
・上り速度…インターネットへデータを送り込むときの速度のことをいいます。アップロードともいわれます。
このように下りと上りで担っている役割が全く違います。
インターネットの使用感で重要になってくるのは、『下り速度』です。動画視聴や、SNS閲覧などではダウンロードが行われるため、この速度が速い方が快適にインターネットを使用できます。
『上り』については、オンラインゲームやオンライン会議などについて重要な速度となるので、こちらをメインにする場合は『上り速度』も重要視する必要があります。
ゲーム利用をする場合はping値も確認する
オンラインゲームをプレイする際は、通信速度にくわえて『ping値』も重要になってきます。
オンラインゲームでは、このping値が低い数値をキープできる回線でないと、ラグといわれるものが発生してしまいます。
ラグが発生してしまうと、プレイ画面が止まってしまったり、プレイヤーの動きが早送りのようになってしまったりと正常にプレイすることができなくなります。
『みんなのネット回線速度』では、通信速度にくわえてping値も公表されているので、こちらの数字も確実に見ておきましょう。
回線の種類は独自回線を選ぶ
現在、光回線には大きくわけて2種類の回線が存在しています。
・独自回線
独自回線の方が、ユーザーが少ないためフレッツ回線にくらべ混雑が起きにくいといわれています。
プロバイダ側の設定についても、混雑が起きにくいように設計しているプロバイダ(NURO光など)もあります。
そういった回線を選択することで高品質な通信速度でインターネットを利用することができます。
光回線の速度ランキングに関するよくある質問は?
こちらでは、光回線の速度ランキングに関するよくある質問をまとめていきます。
主な質問内容は以下のとおりです。
1Gbpsってどれくらいの速度なの?
まずbpsという単位は、1秒間に送受信できるデータ量を示します。1Gbpsで通信できた場合は、1秒間に1ギガビットのデータが送受信できることになります。
この速度は、CD1枚700MBのデータをダウンロードした場合に約6秒で完了できる速さです。
ですが、実測値では1Gbpsが計測されることはほとんどないので、あくまで理論上の数値となるので注意してください。
光回線のWiFi速度を底上げする方法はないの?
WiFi速度が遅いを感じた時は、以下のことを試してみましょう。
・親機から離れた場所で接続する場合は、中継機・メッシュWiFiを導入する
・WiFi6対応機器に買い換える
・IPv6対応ルーターに交換する
WiFiルーターは、通信速度やアンテナ数、対応通信規格(WiFi6等)などによって価格があがります。
この中でも、通信規格に関してはスマホやパソコンなど受信機器側も対応している必要があるので確認が必要です。
WiFiルーター親機から離れた場所や部屋で接続したいときは、中継機やメッシュWiFiを導入することで改善が期待できます。
また光回線がIPv6に対応していても、ルーターがIPv6に対応していないと利用できません。各光回線ごとの対応ルーターを表記しているので、そちらを確認しましょう。
光回線の速度が遅いんだけどなんとかする方法はない?
光回線の速度が遅いときは、以下のポイントを確認してみましょう。
・IPv6サービスに対応しているか
・マンションタイプでは配線方式が何か
光回線のプランの中には、下り上り最大100Mbpsや200Mbpsといったプランが存在しています。
こういったプランの場合は、どれだけ環境を整えても最大速度以上は出せません。こういった場合はプラン変更や、プロバイダの乗り換えなどを検討しましょう。
IPv6サービスについても、各光回線によって提供方法が違うため確認が必要です。
マンションタイプでは、光回線を各部屋に供給するための配線方式によっても速度が変動します。
『VDSL方式』という配線方式で光回線を引いている場合は、速度が遅いことがあります。これはマンション設備を変更する必要があるので、ユーザー側では何もできません。
改善するためには、設備変更を管理会社などに申請するか、引っ越しなどをするしかありません。
光回線の速度は実質速度が速い独自回線のものを選ぼう
この記事では、光回線の速度についてランキングなどでまとめました。
主なポイントは以下のとおりです。
・独自回線のほうが通信が速く、月額料金も割安だがエリアが狭い
・通信速度は理論値ではなく、実測値で比較する
・実測値は通信速度口コミサイトを利用する
光回線は独自回線のほうが速く、月額料金も光コラボに比べて割安な場合が多いです。
その反面、対応エリアが狭く初期工事に時間がかかるプロバイダもあるので注意してください。
通信速度については、各光回線が公式に発表している数値ではなく、実測値口コミサイトを参照して比較検討することをおすすめします。
多くの口コミ、測定結果が掲載されており、エリア別・住居タイプ別でも結果がまとめられているので、大変便利なサイトです。
こういった情報を正しく入手して、快適でお得な光回線サービスを使ってインターネットを楽しみましょう。