WiMAXプロバイダを完全解説、便利に使えるのは結局どれ?
ポケット型WiFiの利用を考えている方の中には、大手サービスであるWiMAXの利用を考えている方もいると思われます。しかし、WiMAXにはいくつものプロバイダがあり、解説サイトも多くて結局どのプロバイダを選んだらいいのかわからない方も多いでしょう。
今回はWiMAXの契約先に困っている方に向けて、WiMAXのおすすめのプロバイダやそれらの価格について徹底解説していきます。
この記事で分かること
・WiMAXのおすすめのプロバイダ
・WiMAXのメリットやデメリット
・WiMAXの利用時の注意点
\当サイトおすすめのプロバイダ 3選/
サービス名
| 5G CONNECT | GMOとくとくBB | Broad WiMAX |
月額料金(税込) | 4,500円 | ・初月~2ヶ月目:1,474円 ・3ヶ月目~35ヶ月目:3,784円 | ・初月:1,397円 ・2ヶ月目~:3,883円 |
端末代金 | なし | 550円/月(36回) | 一括払い:21,780円(税込) 分割払い:605円(税込)×36回 |
契約期間 | なし | なし | なし |
詳細 | 5G CONNECTの詳細を見る | GMOとくとくBBの詳細を見る | Broad WiMAXの詳細を見る |
WiMAXプロバイダを利用する前に、知っておきたいWiMAXの基礎知識
WiMAXのプロバイダについて触れる前に、まずはWiMAXの基本情報について解説していきます。
2022年に入ってから変わった部分もあるため、2021年までの情報で止まっている方は念のためチェックしておいてください。
工事不要で高速ネット回線を使用可能
WiMAXは手持ちでスイッチを入れればすぐに使えるようになるポケット型WiFiです。そのため、光回線のように工事が必要ありません。
工事が必要ないと、工事費がかからず工事にかかる時間も必要なくなります。端末が届けばすぐにWiFiが利用可能です。
また、WiMAXでは5G回線が使えるWiMAX+5Gなどの高速ネット回線を提供しています。
通信速度の速さを求める方にとってかなり使いやすい回線になっています。
通信速度がポケット型WiFiに比べてかなり速い
WiMAXは他のポケット型WiFiと違って最大通信速度が光回線と同程度の速度が出せるものが多いです。
光回線は有線接続を利用してインターネットに接続するため、WiMAXは光回線ほど速い速度で利用できるわけではありません。それでも、ポケット型WiFiの中ではかなり通信速度が速いです。
ポケット型WiFiは場所を選ばずに利用しやすい反面、どうしても通信速度の遅さが気になってしまいます。
その欠点を埋めるのであれば、WiMAXが一番望ましいでしょう。
2022年2月からは通信制限がかなり緩和
WiMAXは2022年2月からは通信制限の条件がかなり緩和されました。
かつて4G通信をメインにサービスを提供していた頃は、ギガ放題の使い放題プランであっても、3日で10GB使うと一晩の間速度制限がかけられていました。ただ、通信プランが5Gメインに変わってからは、使いすぎると速度制限をかけるといった制限内容に変わりました。
前と違って明確な数値がなくなったため、どのくらいまで使えるのか気になる方もいるかもしれません。口コミ情報などを見ている限りだと、どうやら3日で15GB以上使っても速度制限はかからないようです。そう考えると、かなり通信制限が緩くなったと言えます。
他のポケット型WiFiはまだ使いすぎると速度制限がかかってしまうところも多いです。
通信制限をあまり気にしなくてもよくなったのはWiMAXの新たな強みでもあります。
WiMAXプロバイダにはどのようなものがある?おすすめWiMAX回線の比較表
早速ですが、WiMAXのおすすめのプロバイダについて紹介していきます。
WiMAXプロバイダの契約先に困っている方は、以下のプロバイダを検討してみてください。
WiMAXのおすすめのプロバイダ
・Broad WiMAX
・GMOとくとくBB WiMAX
・カシモWiMAX
・BIGLOBE WiMAX
・UQ WiMAX
・Vision WiMAX
・ヨドバシカメラWiMAX
・KT WiMAX
・エディオンネット WiMAX
・hi-ho WiMAX
これらのおすすめのWiMAXプロバイダの料金やキャンペーン内容などを以下の表にまとめました。
月額料金 | 初期費用 | キャンペーン | キャッシュバック | |
Broad WiMAX | 初月1,067円 2ヶ月目以降4,367円 | 実質無料 | ・初期費用無料 ・キャッシュバック10,000円 | 10,000円 |
GMOとくとくBB WiMAX | <ギガ放題プラス(3年)> 1~24ヶ月目:4,158円 25ヶ月目以降:4,708円 | ・事務手数料:3,300円 | ・キャッシュバック最大23,000円 | 23,000円 |
カシモWiMAX | <3年プラン(5G)> 初月:1,408円 1ヶ月目以降:4,455円 <2年プラン(5G)> 初月:1,408円 1ヶ月目以降:4,708円 | ・事務手数料:3,300円 | ・Amazonギフト6,000円 | 6,000円 (ギフト券) |
BIGLOBE WiMAX | <ギガ放題プラス(1年)> 初月:無料 1~24ヶ月目:3,780円 25ヶ月目以降:4,280円 | ・事務手数料:3,300円 ・端末代:21,780円 | ・初月無料 ・月額500円割引 | なし |
UQ WiMAX | <ギガ放題プラス(2年)> 0~24ヶ月目:4,268円 25ヶ月目以降:4,818円 | ・事務手数料:3,300円 ・端末代:21,780円 | ・ハイスピードプラスエリアモード無料 | なし |
Vision WiMAX | <ギガ放題5Gプラン(1年)> 初月:2,178円 1~12ヶ月目:5,973円 13~24ヶ月目:5,478円 25ヶ月目以降:5,038円 <ギガ放題5Gプラン(3年)> 5,038円 | ・事務手数料:3,300円 | ・ハイスピードプラスエリアモード無料 ・違約金無料 | なし |
ヨドバシカメラWiMAX | <ギガ放題プラスプラン> 4,268円 | ・事務手数料:3,300円 | ・8日以内の初期契約解除可能 ・ワイヤレスゲートWiFi無料 | なし |
KT WiMAX | <ギガ放題プラスプラン> 0~24カ月:4,268円 25ヶ月目以降:4,950円 | ・事務手数料:3,300円 ・端末代:21,780円 | ・ハイスピードプラスエリアモード無料 | なし |
エディオンネット WiMAX | <ギガ放題プラスプラン> 4,268円 | ・事務手数料:3,300円 ・端末代:21,780円 | ・月額料金割引 ・Free WiFiプレミアム無料 | なし |
hi-ho WiMAX | <ギガ放題プラン> 1~5ヶ月目:4,268円 6~24ヶ月目:4,818円 25ヶ月目以降:5,368円 | ・事務手数料:3,300円 | ・hi-ho mobile同時申し込みキャンペーン | なし |
こちらの比較表を参考にそれぞれのプロバイダの特徴についてみていきます。その特徴を見て、自分が検討しているWiMAXプロバイダが他社と比べてどんな違いがあるのかチェックしてみてください。
ちなみに、通信速度についてはどのプロバイダでも取り扱っている端末は同じであるため、通信速度の違いはありません。
Broad WiMAX:料金がかなりお得になるWiMAX
Broad WiMAXは料金がかなりお得になるWiMAXとして知られています。キャッシュバックはありませんが、WiMAXプロバイダの中でもかなり月額料金が安いです。
キャッシュバックは適用されないこともあり、やや不確実性があります。しかし、月額料金の安さだと確実にお得にしやすいです。そのため、キャッシュバックのお得さより月額料金の安さを求める方におすすめです。
また、本来なら初期費用として事務手数料やポケット型WiFiの端末代などがかかります。ただ、Web割を適用させれば初期費用が事務手数料まで含めて実質無料になります。
キャンペーンを適用させるなら、クレジットカード払いにし、「安心サポートプラス」と「MyBroad サポート」の2つのオプションに加入するのが必須条件です。
安心サポートプラスは端末の修理についてのオプションで月額605円かかります。一方で、MyBroad サポートはインターネットの困りごとに対応してくれるオプションで月額998円かかります。前者はともかく、後者は機械が得意な方などで特に必要ないなら、初期費用無料になってからすぐに解約するのがおすすめです。
もしクレジットカードを持っていない方は、なるべく発行しておいたほうがよいです。どのプロバイダでもクレジットカード払いが推奨されており、クレジットカード払いのみしか対応していないところも少なくありません。
WiMAXを利用する前にはクレジットカードの準備から始めていきましょう。
GMOとくとくBB WiMAX:キャッシュバックが魅力的
GMOとくとくBB WiMAXはキャッシュバックでもらえる金額が最も高いプロバイダです。
新規でGMOとくとくBB WiMAXを契約した場合は、14,000円のキャッシュバックがもらえます。実はキャッシュバックがもらえるところ自体少なく、10,000円以上もらえるところはかなり少ないです。そのため、新規契約でも十分お得です。
ですが、乗り換えで別のインターネット回線を解約して契約する場合、キャッシュバックでもらえる金額が23,000円に跳ね上がります。4Gプランを提供していた頃は30,000円程度もらえた時期もありました。しかし、5Gプランに切り替わり、月額料金をさほど高くしなかった代わりにキャッシュバック金額を下げています。
それでも未だにWiMAXプロバイダの中で最も魅力的なキャッシュバック金額を提供していることに変わりありません。GMOとくとくBB WiMAXはキャッシュバックのお得さを求める方に特におすすめです。
ただ、キャッシュバックはサービス利用から11カ月目に申し込み、その翌月に振り込まれる形となります。そのため、キャッシュバックの存在を忘れてしまう方も多いです。その点を理解した上で契約を検討してみてください。
先ほど触れたキャッシュバックの不確実性は、申し込みできる時期が先であることによる受け取り忘れのことです。
カシモWiMAX:お得に始めやすいWiMAX
カシモWiMAXは初月の料金が安くてお得に始めやすいWiMAXとして知られています。
WiMAXプロバイダの中にも、契約した初めの月の料金を月割計算してくれるところと固定料金になっているところがあります。前者の場合は無駄な料金を払いやすく利用しやすいです。ただ、後者の場合だと大きく損してしまうこともあります。月の終わりに契約したのに、1カ月分の料金がまるまるかかってくる場合がそのケースに該当します。
しかし、後者の固定料金制の中でもカシモWiMAXでは1,408円という安い料金設定にしています。そのため、仮に月末から契約してもそこまで大きく損してしまうことがないです。むしろ月の頭に契約したら月割計算した場合よりお得に始められます。
少しでも安い料金でWiMAXの契約を始めたいという方は、月の頭にカシモWiMAXで契約するのがおすすめです。
BIGLOBE WiMAX:契約期間が1年で短期利用できる
BIGLOBE WiMAXは契約期間が1年で短期利用しやすいWiMAXプロバイダです。
たいていのWiMAXプロバイダは2年や3年契約のところが多く、途中でサービスに不満を感じても違約金があるため、なかなか解約しづらいです。しかし、BIGLOBE WiMAXは1年契約であるため、仮にサービスに不満を感じてもそこまで待つ必要がありません。
また、こちらも比較表には記載していませんが、違約金も1,100円という他のWiMAXと比べるとかなり安い料金設定となっています。そのため、軽い気持ちで解約しやすいです。
どうしてもサービスを実際に利用してみると不満を感じてしまうこともあるでしょう。そういった際に、解約しやすいというリスクを回避する手段があると、安心して利用しやすいです。
BIGLOBE WiMAXは安心感を持ってサービスを利用したい方におすすめです。
UQ WiMAX:大手の安心感がある
UQ WiMAXは積極的にCMを出しており、WiMAXの中で一番知名度の高いプロバイダです。
月額料金などは平均的で、公式のキャッシュバックなどがあるわけではありません。さらに、初期費用として端末代金もかかってしまいます。しかし、これまで人気を集めてきただけの実績は確実に持っており、安心してサービスが利用しやすいです。
また、BIGLOBE WiMAXのように違約金が1,100円でかなり安いです。契約期間は2年となっているため、BIGLOBE WiMAXよりも違約金の安さのメリットは大きいと言えるでしょう。違約金の点で見ても、UQ WiMAXは料金そのもののお得感は欠けるものの、安心感を持って利用できます。
どうしても契約先が選べない場合は、名前をよく聞くという安心感からUQ WiMAXを選んでみてもいいかもしれません。
Vision WiMAX:解約時に端末を下取りしてくれる
Vision WiMAXは料金的なお得さは一般的なWiMAXプロバイダとさほど変わりません。ただ、解約時に端末を下取りしてくれる点が特徴的です。
WiMAXプロバイダでは端末を無料か有料か問わず、購入するタイプになっているところが多いです。人によってはプロバイダ乗り換え時に端末をそのまま使う方もいますが、たいていの方は解約すると端末が不要になってしまいます。
ほとんどのWiMAXプロバイダでは、解約してからの端末の処理は各自に任せている傾向にあります。一方で、Vision WiMAXは不要になった端末を下取りしてくれます。不要になった端末をお金に換えられるのはかなりありがたいですね。
また、Vision WiMAXでは契約時に端末代金が無料となるため、金銭的には実質プラスにできます。
解約後の端末の扱いに悩みを抱えたくない方はVision WiMAXを視野に入れてみてください。
ヨドバシカメラWiMAX:ワイヤレスゲートWiFiが無料で使える
ヨドバシカメラWiMAXはワイヤレスゲートWiFiが無料で使えるWiMAXプロバイダです。
WiMAX回線だけ使っていると、場所によっては通信状況が悪くなることもあります。しかし、ハイスピードプラスエリアモードを使うとなると、どうしてもお金がかかってしまいます。
ですが、ヨドバシカメラWiMAXなら本来月額400円かかるワイヤレスゲートWiFiというフリーWiFiが無料で使えるようになります。そのため、ワイヤレスゲートWiFiが対応している場所なら、WiMAX回線のエリア外でもインターネットを快適に利用することが可能です。
無料で安定して使えるインターネット回線が欲しいという方はチェックしてみてください。
ただ、ヨドバシカメラWiMAXは以前はヨドバシカメラで使える2万円分の商品券を配っていましたが、今では配布されなくなっています。また、フリーWiFiは色んな人が同じ回線にアクセスしやすい分、セキュリティ面でやや不安があります。
それらのデメリットを理解した上で契約するようにしましょう。
KT WiMAX:初月日割り料金で利用できる
KT WiMAXは家電量販店で知られるケーズデンキが提供するWiMAXサービスです。このWiMAXの主な特徴として、初月日割り料金で利用できる点があげられます。
先ほどカシモWiMAXで契約した月の料金について触れましたが、KT WiMAXは日割り計算で始められるWiMAXの1つです。日割り計算で始められるため、無駄な料金を払うことなく始められます。
月頭から契約を始めるならカシモWiMAX、月末から契約を始めるならKT WiMAXがおすすめです。月頭まで待ってからカシモWiMAXを始めるのが理想的ですが、どうしても月末でないと始められない場合に検討してみてください。
ケーズデンキのスタッフに相談しながら契約を進められる点もメリットとしてあげられます。
エディオンネット WiMAX:エディオンカードあるいは100万ボルトカード支払いなら毎月割引
エディオンネットWiMAXも家電量販店に根付いたWiMAXで、エディオングループのカードで支払うと月額料金を割引できます。毎月220円割引でき、毎月のWiMAXの料金がほぼ4,000円に抑えられます。
WiMAXは毎月4,500円以上かかるプロバイダも少なくないため、どちらかといえばお得に利用できるプロバイダだと言えます。
また、家電量販店系のWiMAXであるため、スタッフに悩みを相談したり、端末が店舗にあればその日のうちに利用を開始することも可能です。
特にエディオンは全国的に広い地域で展開している家電量販店であるため、多くの方にとって利用しやすいWiMAXだと思われます。近くにエディオンあるいは100満ボルトの店舗がある方は視野に入れてみてください。
専用のクレジットカードをまだ発行していない方は、クレジットカードの発行から始めましょう。
hi-ho WiMAX:契約から8日以内で無料解約できる
hi-ho WiMAXは契約から8日以内で無料解約できるWiMAXプロバイダです。
インターネットサービスは、契約期間中に解約するとなると、どうしても高い違約金が発生してしまいます。そのため、なかなか解約に踏み切れない方も多いです。
しかし、hi-ho WiMAXなら初めの8日以内であれば、サービスに不満を感じた場合に無料で解約できます。そのため、最悪無料で解約できるという安心感を持って契約を始めやすいです。
少しでも違約金のリスクを減らして契約を始めたいという方におすすめです。
hi-ho WiMAXは実質お試しキャンペーンを実施しているプロバイダとも言えるでしょう。
WiMAXプロバイダを利用するメリット、WiMAXは何が便利?
おすすめのWiMAXプロバイダについて見ていきました。しかし、WiMAXのメリットやデメリットなどを理解した上で契約先を選ぶことも大事です。
WiMAXを利用するメリットとして、主に以下のものがあげられます。
WiMAXを利用するメリット
・通信速度がかなり速い
・多数の端末と同時接続可能
・届いたその日からすぐに使える
・auユーザーなら安く使える
1つずつみていきます。
通信速度がかなり速い
WiMAXはポケット型WiFiの中ではかなり通信速度が速いです。
いくつかのポケット型WiFiの通信速度を以下の表にまとめました。
Broad WiMAX | C mobile | それがだいじWiFi | SoftBank | |
通信速度 | <最大通信速度> 上り:183Mbps 下り:2.7Gbps <平均通信速度> 上り:9.48Mbps 下り:42.5Mbps | <最大通信速度> 上り:50Mbps 下り:150Mbps <平均通信速度> 上り:0.88Mbps 下り:19.76Mbps | <最大通信速度> 上り:50Mbps 下り:150Mbps <平均通信速度> 上り:14.97Mbps 下り:17.3Mbps | <最大通信速度> 上り:110Mbps 下り:2.4Gbps <平均通信速度> 上り:10.47Mbps 下り:29.13Mbps |
C mobileやそれがだいじWiFiはクラウドWiFi端末を使っており、通信速度についてはあまり速くない端末となっています。また、SoftBankのポケット型WiFiは最大通信速度が速い割には平均通信速度が高速というほどでもないです。
一方で、Broad WiMAXは平均通信速度が40Mbpsよりも速く、50Mbps以上出せることも多いです。これくらいの速度が出ると、高画質の動画でもカクつくことなく見やすいです。
他にもこれだけ速いならできることが多いため、通信速度で困ることはそこまでないでしょう。
ちなみに、以下のページにインターネットの用途別に必要な通信速度についてまとめています。
詳しくはコチラ
多数の端末と同時接続可能
WiMAXで扱っている端末の多くは、他のポケット型WiFi端末と比べると、同時接続が可能な端末の数が多いです。
最新の端末だと16台ほど同時接続することも可能で、光回線で利用するWiFiルーターにも引けを取らないくらいの台数が同時接続できます。
ただ、同時接続できるからといって何台も接続するのが望ましいわけではありません。1つの回線にいくつものデバイスが接続されると、それだけ回線が重くなってしまい、通信速度が低下してしまいます。
特にポケット型WiFiは通信速度が光回線よりもずっと遅いです。そのため、複数の端末を同時接続していると、動画をスムーズに見ることも難しくなるかもしれません。
ある程度考えながら複数の端末に同時接続するかどうかを判断したほうがよいです。
届いたその日からすぐに使える
WiMAXなどのポケット型WiFiは届いたその日からすぐにインターネットが使えます。
光回線は電波を受信するわけではなく、自宅に回線設備を用意する必要があり、そのための工事が必要です。その工事が完了するのに早くても1カ月程度はかかってしまいます。もちろん、その間は光回線を使うことはできません。
しかし、WiMAXは電波を受信してインターネットを提供する仕組みになっており、端末の電源を入れればすぐにWiFi接続が可能となります。ホームルーターのようにコンセントも必要ありません。
ただ、WiMAXの端末は充電バッテリー式になっているため、スマホ同様に充電が必要です。
旅行などでWiMAXの端末を持ち運ぶ場合は、充電器を忘れないようにしましょう。
auユーザーなら安く使える
auユーザーがWiMAXを利用すると、auスマートバリューが適用されることが多いです。
すべてのプロバイダが当てはまるわけではありませんが、WiMAXの契約でauスマートバリューが適用され、auのスマホ料金が毎月最大1,100円割引されます。
ポケット型WiFiを導入するだけでスマホ料金まで安くしてくれるのはかなりお得ですね。ポケット型WiFiの導入を検討していた方で、auスマホを利用している方は、WiMAXの契約がおすすめです。
au以外にUQ mobileでも毎月550円割引できるプロバイダもあります。
WiMAXプロバイダはここが難点、利用する上でのデメリット
一方で、WiMAXプロバイダのデメリットとして、主に以下のものがあげられます。
1つずつみていきます。
利用可能エリアが狭い
WiMAXはdocomoやau、SoftBankなどの大手のスマホキャリアの回線より、利用可能エリアが若干狭いです。
全国的に広いエリアをカバーしていることに変わりはありません。しかし、大手スマホキャリアの回線なら利用できる地域でも、WiMAXだと利用できないことがたまにあります。
WiMAXではその対策として、ハイスピードプラスエリアモードというau回線が使えるモードに切り替える仕組みを採用しています。1度利用すると1,105円かかり、その月の間は7GBまでauのLTE回線を利用することが可能です。
通信エリア外に出て通信が不安定になったという場合は、ハイスピードプラスエリアモードを利用してみてください。
5GプランだとデフォルトでauのLTE回線が使えます。
通信が安定しないことがある
WiMAXは大手スマホキャリア回線と比べると、通信が安定しにくいと言われています。
これは電波強度の強さにあり、WiMAXはあまり電波強度が強くありません。そのため、通信が安定しにくい場合があると考えられています。
WiMAXの通信が安定しない場合は、パラポラアンテナを作成することで電波を効率的にポケット型WiFi端末に集めて通信を安定させることが可能です。
詳しいパラポラアンテナアンテナの作り方は以下のページにまとめています。
詳しくはコチラ
料金はポケット型WiFiに比べて高い
ポケット型WiFiの中には格安で大容量通信を提供しているところも多いです。WiMAXはそういったところと比べるとどうしても月額料金が高くなってしまいます。
前者の場合は月額料金が3,000円や3,500円程度で月に100GB程度使えるところが少なくありません。後者のWiMAXの場合でそれだけの通信量を使おうと思うと、ギガ放題プランになり、毎月4,000円近くかかります。
WiMAXの中でお得な料金で使えるものはあっても、格安を売りとしているポケット型WiFiより安く利用するのは難しいです。
料金が安い代わりに、格安のポケット型WiFiは通信速度が遅い場合が多いです。
最低利用期間が長い
WiMAXは契約期間が3年に設定されているところが全体的に多いです。
中には先ほど紹介したBIGLOBE WiMAXのように1年となっているところもあります。しかし、契約期間が1年となっているところはほとんどなく、最低でも2年は使い続ける必要があります。
それだけの間利用し続けるとなると、契約期間の途中にサービスに不満を感じてしまうこともあるでしょう。また、新しいサービスが登場して目移りしてしまうことも起こり得ます。
少しでもよりよいサービスを使い続けていきたい方は、短期利用しやすいところで契約したほうがよいです。
ただ、短期利用しやすいレンタル型WiFiはWiMAXより料金がはるかに高い点に注意が必要です。
WiMAXプロバイダの失敗しない選び方、選ぶ基準はこの4つ
WiMAXのメリットやデメリットについて見ていきました。
ただ、WiMAXプロバイダを選ぶ際には、以下の4つの選び方についても押さえておくと、WiMAXプロバイダ選びに失敗するリスクが減らせます。
WiMAXプロバイダの失敗しない選び方
・月額料金が安く使えるか
・最新機種の端末が使えるか
・利用を想定しているエリアで快適に使えるか
・縛り期間に納得できるか
1つずつみていきます。
月額料金が安く使えるか
WiMAXプロバイダの選び方の1つは月額料金の安さです。
先ほど説明したように、月額料金の安さは誰でも恩恵が受けやすく、お得に利用しやすいです。キャッシュバックのように申請に時間がかかって適用できなかったということが起こりません。
キャッシュバックを適用させたほうが総額料金でみれば安くなる場合もあります。しかし、リスクを減らしつつお得に使うなら、月額料金の安さに重きを置いたほうがよいです。
今回記載した比較表のように、気になるプロバイダの料金を比較して、お得に利用できるものを契約してみてください。
比較する時は料金だけで比較しないようにすることが大事です。
最新機種の端末が使えるか
最新機種の端末が使えるかどうかでプロバイダ選びをすることも大事です。
WiMAXならどのプロバイダでも契約できる端末は統一されていますが、プロバイダによって在庫状況が異なります。契約するプロバイダを決めていたとしても、最新機種の端末の在庫がないことも想定されます。
その場合は、在庫が復活するまで待つか、別のプロバイダを契約するかのいずれかの選択を取る必要があります。前者の場合はともかく、後者の選択肢が取れるように、契約先の候補を1つだけでなくいくつか用意しておいたほうがよいです。
端末の在庫状況はプロバイダごとの申し込みフォームで確認できます。
利用を想定しているエリアで快適に使えるか
WiMAXの利用前に、自分の住んでいる地域や普段通うエリアで快適に使えるかどうか確認しておきましょう。
せっかく契約したのに普段行くエリアでWiMAXが使いにくいと、それだけでサービスに不満を感じてしまいます。契約した後からだと、違約金の関係もあってなかなかすぐには解約できません。事前にエリアの確認をしておくだけで大きな損失の発生を防ぐことが可能です。
対応エリアはUQ WiMAXにマップ表示の形式で掲載されています。自分の住んでいる地域、職場の地域の通信状況などを確認しておいてください。
赤色とオレンジ色のエリアで5G通信が使え、黄色のエリアで4G通信が使えます。
縛り期間に納得できるか
WiMAXのプロバイダによって契約期間がそれぞれ異なるため、契約期間もチェックして選ぶのが望ましいです。
WiMAXの場合は1年契約、2年契約、3年契約に分かれ、違約金は1,000円程度で収まるところから1万円以上するところまで様々です。どうしても契約期間が長かったり、違約金が高かったりすると自由に乗り換えにくくなってしまいます。
どのくらい長期で使う予定なのかを考え、それを踏まえて契約期間の縛りに納得できるものを選ぶようにしましょう。
どうしても契約期間の縛りが気になって仕方がないという方は、WiMAXではなく、他の契約期間に縛りのないポケット型WiFiの利用がおすすめです。その例として、縛りなしWiFiがあげられます。
縛りなしWiFiのサービス内容については以下のページで簡単にまとめています。
詳しくはコチラ
WiMAXプロバイダ利用する上での注意点
WiMAXを利用する際には、以下の点に注意する必要があります。
1つずつみていきます。
記載の速度が実際に出ることは無い
WiMAXの公式サイトの端末情報で、それぞれの最大通信速度の速さが記載されていますが、その速度が実際に出ることはありません。これは光回線などでも同じです。あくまでもその回線が頑張って出せる理論値でしかありません。
光回線で有線接続を利用する場合、ケーブルを通じて直接インターネット接続を可能にします。ケーブル内で通信のやり取りが行われているため、そこまで外的な影響は受けませんが、それでも最大通信速度よりも遅くなってしまいます。
WiMAXで無線接続を利用する場合だと、空気中にある電波のやり取りが行われるため、外的な影響を受けやすくなってしまいます。そのため、光回線以上に通信速度が下がりやすいです。
実際、光回線とWiMAXの通信速度には以下の表のような差が生まれます。
Broad WiMAX | NURO光 | |
通信速度 | <最大通信速度> 上り:183Mbps 下り:2.7Gbps <平均通信速度> 上り:9.48Mbps 下り:42.5Mbps | <最大通信速度> 上り:2Gbps 下り:2Gbps <平均通信速度> 上り:439.85Mbps 下り:502.22Mbps |
NURO光が最大通信速度の4分の1程度しか通信速度が遅くなっていません。それに対し、WiMAXだと約65分の1程度まで通信速度が遅くなってしまいます。
WiMAXだけでなく、ポケット型WiFiを契約する際は、これほど通信速度が落ちてしまうことを理解しておくことが重要です。
クレードルという機器を使えば、WiMAXでも有線接続が可能になります。
遮蔽物が多い環境だと電波が入らなくなる
WiMAXのような無線接続での通信がメインとなる機器は、遮蔽物が多い環境だと電波が入りにくくなります。戸建てはともかく、マンションだとコンクリート構造自体が遮蔽物となり、室内のドアなども遮蔽物になりやすいです。
こればかりはどうしようもないため、多少電波状況が悪くなることを承知の上で利用していく必要があります。
また、電子レンジは特に直接電波に干渉してしまうため、電子レンジを使っている近くでは通信が高確率で不安定になります。
電子レンジは2.4GHzの周波数の電波を放っています。それに対し、WiFiも2.4GHzと5GHzの周波数の電波のいずれかを使用することが可能です。もし2.4GHzの同じ周波数帯の電波を使っていると干渉しやすくなり、通信速度がかなり遅くなってしまいます。
電子レンジを使う際は、WiFiは5GHzの周波数帯のWiFiに接続しておいたほうがよいです。
使いすぎると速度制限にかかる可能性がある
WiMAXにはギガ放題という使い放題のプランがありますが、実際は3日で10GB以上使うと速度制限がかかる仕組みになっています。そのため、インターネットを利用する際は使っているデータ通信量をチェックすることが大事です。
ただ、これは4G通信のWiMAX2+の回線での仕組みです。5G通信のWiMAX+5Gの回線だと、先ほど触れたように速度制限の明確な数値は決められていません。
全く通信制限がかけられないわけではありませんが、「一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。」という制限に変更されました。
明確な数値が決まっていないといつ制限がかけられるのか気になるかもしれませんが、以前より速度制限がかかりやすくなっているわけではなさそうです。
WiMAXプロバイダに関するよくある質問は?
WiMAXプロバイダはいくつも種類があり、どこで契約したらいいかわからない方が多くの疑問を抱えています。その様子がインターネット上での投稿から伝わってきます。
そこで今回は、WiMAXプロバイダについての質問の中から特に質問されることの多かった以下の質問について回答していきます。
WiMAXプロバイダに関するよくある質問
・WiMAXはおすすめしないって聞いたけどなんで?
・WiMAXはプロバイダ不要で使えるの?
・WiMAXは比較して選んだ方がいいの?
・WiMAXはどんな人に合っているの?
・WiMAXは無料でのお試しができるの?
1つずつみていきます。
WiMAXはおすすめしないって聞いたけどなんで?
中にはWiMAXはあまりおすすめしないという意見も見られています。具合的な根拠はわかりませんが、インターネット回線は人によって求めるものが異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大事です。
自宅でインターネットを利用することが多く、通信速度が速いから光回線を利用したほうがよいという方がいます。その一方で、外出する機会が多いためにポケット型WiFiのほうが都合がよいという方もいます。
前者の方であればWiMAXはあまりおすすめできません。しかし、後者の方にとってはWiMAXなら外出先でも安定してWiFi接続ができます。
また、WiMAXはポケット型WiFiの中では料金は多少高くても、通信速度やサポート体制などの面では十分に質の高いサービスです。そのため、ポケット型WiFiの範囲に絞って比較するなら十分におすすめできます。
要するに、WiMAXがおすすめかどうかというより、自分にとってポケット型WiFiが合っているかどうかを考えることが重要です。
評判や口コミはかなり参考にもなりますが、鵜呑みにしすぎるのもよくないです。
WiMAXはプロバイダ不要で使えるの?
WiMAXはプロバイダ不要では使えません。そもそもプロバイダはインターネットを接続させるために必要な契約で、この契約がないとどの通信方式でもインターネット接続はできません。
もしかするとスマホのSIMフリー端末と同じ発想での口コミ情報なのかもしれません。しかし、SIMフリー端末も自宅の光回線やポケット型WiFiなどを通じてWiFi接続しており、その大元のインターネット設備を整えるのにプロバイダ契約が行われています。
そのため、プロバイダ不要でWiMAXの契約はできません。
ちなみに、WiMAXの端末だけ持っていて、SIMのみの契約を行うことなら可能です。すでにWiMAXの端末だけ持っている方はSIMのみの契約も視野に入れてみてください。
SIMのみの契約は一部のプロバイダと端末のみに限定されています。
WiMAXは比較して選んだ方がいいの?
WiMAXだけでなく、インターネット回線はどれも比較して契約先を選んだほうがよいです。
まずWiMAXのプロバイダによって変わってくるのは料金やキャンペーンなどです。通信速度に違いはないため、それ以外の要素で比較していく必要があります。
たとえば、よくキャッシュバックなどのキャンペーンに引っ張られて契約を進める方がいます。しかし、キャッシュバックはお得でも月額料金が他のプロバイダより高いというケースも少なくありません。また、キャンペーンによって初期費用が無料になったり、逆に月額料金は安くても端末代が取られてしまうところもあります。
そのため、料金を比較する際は、総額料金を算出して比較するのが望ましいです。
少しでも損しないように、じっくり比較して考えながら契約先を絞っていきましょう。
WiMAXはどんな人に合っているの?
WiMAXは以下のような方におすすめできます。
WiMAXがおすすめできる人
・一人暮らしで外出の機会が多い人
・大容量の通信をよくする人
・お得にポケット型WiFiを利用したい人
WiMAXはお得に外出先でインターネットが使いやすく、実質無制限で利用することが可能です。そのため、よく外出先でインターネットを利用したり、大容量を通信をしたり、お得にポケット型WiFiを利用したい方におすすめです。
できれば外出する機会の多い方やお得にポケット型WiFiを利用したい方は視野に入れてみてください。もし大容量の通信をよく行い、自宅でインターネットを使うような方だと光回線のほうが使いやすいです。
WiMAXの特徴をよく考えた上で、自分に合っているかどうか判断しましょう。
あまり外出先でインターネットを使わない方は、スマホのキャリア通信だけで十分でしょう。
WiMAXは無料でのお試しができるの?
WiMAXではUQ WiMAXでのみ無料でのお試しキャンペーンを実施しています。
ただ、hi-ho WiMAXのような一部のWiMAXプロバイダでは、初めの数日間なら無料で解約することができます。そういったプロバイダを契約して、実質無料お試しの感覚で利用することを視野に入れてみるのもよいでしょう。
やはり、実際にサービスを利用しないまま、契約期間の縛りや違約金の負担を抱える契約をするのは少しリスクがあります。少しでもそのリスクを最小限に抑えて、WiMAXの契約で失敗することがないようにお試し利用できるプロバイダを活用してください。
UQ WiMAX以外の実質お試し利用できるプロバイダを利用する際は、無料解約の注意点をよく確認した上で契約を進めましょう。
まとめ:WiMAXプロバイダは自分の用途に合うものから選ぼう
WiMAXにはさまざまなプロバイダがあって、それぞれ料金面やキャンペーンなどの面で特徴がそれぞれ異なります。キャッシュバックが手厚いものもあれば、月額料金が安いものもあり、どれが自分に合っているのか自分で判断して契約先を選ぶことが大事です。
いくつかのプロバイダの月額料金やキャンペーン内容などを比較し、惹かれるものがあるプロバイダを選択肢の1つに入れてみましょう。
また、料金面を特に気にする方はそれぞれのプロバイダの総額料金を算出することも大切です。同じ端末を使っている以上通信のサービス面はどれも同じです。そのため、そのプロバイダで損することがないのかをよく吟味して契約先を選んでみてください。
どれが自分に合っているのか判断するためにも、自分が何を一番求めるかを事前に決めておく必要があります。