WiMAXとは?モバイルWiFiの専門メディアが語る、WiMAXの失敗しない選び方


最近CMやWeb広告でよく見かけるWiMAX。
WiMAXとはどのようなサービスか詳しく知りたい人や、WiMAXの契約を検討しているものの、端末の選び方やお得な契約方法が気になる人も多いはず。
WiMAXは端末やプロバイダの選び方によって、2~3年以上の契約で約数万円以上も損してしまうこともあります。
そこで今回はWiMAXを始めとするモバイルWiFi関連の最新情報を発信し、7年間で累計5万名様以上のネット回線契約をサポートしてきた「WiMAX比較.com」の編集長をインタビュー!
WiMAXの気になる疑問やWiMAXの失敗しない選び方について、教えてもらいました。

WiMAXについていろいろ聞いてみたよ!
【インタビューイー:宮城紘司(WiMAX比較.com編集長) 】
WiMAXとは?モバイルWiFiとの違いを解説

最近WiMAXのCMをよく見かけますが、そもそもWiMAXとはどのようなサービスなのでしょうか?

WiMAXは元々、UQコミュニケーションズ株式会社が提供するインターネット回線、WiMAX回線を指していました。ただし今ではインターネットの無線回線としてではなく、WiMAX回線を利用したサービス名の総称として、WiMAXが広く認知されています。

なるほど!WiMAXといえば、持ち運び可能なWiFiルーターというイメージがあるのですが、WiMAXとポケットWiFiにはどのような違いがあるのでしょうか?

ポケットWiFiとは、元々SoftBankやY!mobileが提供するモバイルルーターの商品名を指していましたが、現在はモバイルルーターを総称して、ポケットWiFiと呼ぶのが一般的となっています。そして、ポケットWiFi※の一部として、WiMAXがあるという位置づけになりますね。
※ポケットWiFiはソフトバンクの商標となるので、当記事ではポケットWiFiをモバイルWiFiという表記で記載しています。
WiMAXサービスの変遷
WiMAX2+からWiMAX+5Gへの変化

WiMAXの比較メディアであるWiMAX比較.comでは、これまで7年以上WiMAXのサービス動向を追ってきたと伺っています。WiMAXのサービスはこれまでどのように変化してきたのか教えていただけますか?

WiMAXのサービスの変化について、WiMAX2+からWiMAX+5Gへの移行と電通法改正の2つ観点からお伝えしますね。

ありがとうございます。1つ目のWiMAX 2+とWiMAX+5Gへの移行についてお聞きしたいのですが、WiMAX 2+とWiMAX+5Gではどのような違いがあるのでしょうか?

WiMAX 2+というのは、2009年にスタートしたWiMAXから、アップグレードしたサービスを指します。2009年にサービスがスタートした当初のWiMAXの下り最大速度は40Mbpsでしたが、2018年には下り最大速度は558Mbpsまで向上しました。現在では、 WiMAX 2+からさらに進化したWiMAX+5Gが主流となっています。

WiMAX 2+は5G非対応で、3日10GB以上利用すると通信制限にかかってしまう点がネックでした。WiMAX+5Gは5G回線にも対応しており、データ容量無制限で利用できるのが特徴となっています。
電気通信事業法改正による違約金の軽減

現在のWiMAX+5Gなら、データ容量無制限で利用できるのは、利用者にとって大きなメリットですね!
2つ目の電気通信事業法改正(以後電通法改正と記載)によって、WiMAXのプランにどのような影響がありましたか?

2022年7月に施行された電通法改正によって、通信サービスが解約時に請求できる違約金の上限が定められました。具体的には、これまで通信サービスを解約するには、数万円の違約金がかかる場合もありました。ただ、電通法改正によって月額料金の一ヶ月分までが請求できる上限となったんですね。そのため、現在多くのWiMAXプロバイダにて、違約金が0円~5,000円以内で、解約可能となっています。

違約金が数万円だと解約するのに躊躇してしまいますが、違約金が数千円以内ならこれまでより気軽に通信サービスの解約や他の通信サービスに乗り換えができそうですね!

おっしゃるとおり、電通法改正前は乗り換えや解約を考えた時に、高額な違約金が発生するため、気軽に乗り換えができない状況でした。
しかし、電通法改正により、違約金が軽減され、利用者にとってはWiMAXを始めとする他の通信サービスの乗り換えを検討しやすくなったと言えます。

また、WiMAXプロバイダの中には違約金負担キャンペーンを実施しているプロバイダもあります。電通法改正前のプランを契約していた人は、これらのキャンペーンをうまく利用して、違約金をかけずに別の通信サービスに乗り換えるのもおすすめですね。
WiMAXはどのような人におすすめ?モバイルWiFiの種類とそれぞれおすすめな人を解説

ここまででWiMAXの変遷についてお聞きしましたが、現在WiMAXはどのような人におすすめなのでしょうか?

WIMAXがどのような人におすすめなのか知るにあたって、先にWiMAXとその他のモバイルWiFiの特徴を知ることが重要です。
モバイルWiFiの種類と特徴についてお伝えした後に、WiMAXがおすすめな人についてお話しますね。

モバイルWiFiにもいくつか種類があるんですね。モバイルWiFiの種類と特徴について詳しく教えていただけますか?

モバイルWiFiは大きく分けると、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)、楽天モバイル、クラウドSIM系、そしてWiMAXの4種類となります。
まず、3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)が提供するモバイルWiFiは、性能が高いものの、端末代金と月額料金が他社と比較して高額となります。3大キャリア以外のモバイルWiFiでもスペックは十分なので、3大キャリアのモバイルWiFiにこだわりがない人は、他のサービスを選ぶことをおすすめします。

3大キャリアのモバイルWiFiは他社のモバイルWiFiサービスと比較して、あまりおすすめできないということですね。

はい。次に楽天モバイルのモバイルWiFiですが、使用した容量の分だけ月額料金が変わるという特徴があります。3GB以内の通信データしか使わない月は月額料金1,000円程度で抑えられます。一方でデータ容量をどれだけ消費したとしても最大3,000円程度で利用できるのが大きな特徴です。

3つ目の、クラウドSIM WiFiというのはどのようなモバイルWiFiなのでしょうか?

クラウドSIM WiFiは物理的にSIMカードをルーターに差し込むのではなく、クラウド上のサーバーと接続して通信する、クラウドSIM技術を搭載したモバイルWiFiを指します。
クラウドSIM WiFiは、ソフトバンク、au、ドコモの3つの通信回線から最適な回線を自動で選んでくれるので、広いエリアで利用できるのが大きなメリット。また、また、面倒な設定なしで海外でも利用できるため、海外に頻繁に出かける人にもおすすめです。

クラウドSIM WiFiの特徴についてもよくわかりました。最後に、WiMAXは現在どのようなユーザーに特におすすめなのでしょうか?

WiMAXは、月間データ容量が無制限で、ユーザーはデータ量を気にせずに利用できるのが大きな特徴。さらに、WiMAX回線とau回線の両方が利用可能で、5Gにも対応しているため、高速通信が利用できるというメリットがあります。
したがって、データ容量無制限かつ高速通信できるモバイルWiFiを求めている人には、WiMAXがおすすめです。
WiMAXの失敗しない選び方

ここまででデータ容量制限を気にせず、ハイスペックなWiFiルーターがほしい人にWiMAXがおすすめであることがわかりました。
最後にWiMAXの契約を考えている人に向けて、失敗しない選び方を教えていただけますか?

WiMAXを選ぶ際には、次の3つのステップで決めるのがおすすめです。具体的には、ステップ①料金プラン→ステップ②通信端末→ステップ③プロバイダの順で決めていきましょう。

それぞれのステップについて詳しく教えていただけますか?
ステップ①料金プランを選ぶ

まずステップ①料金プランについてお話しますね。
WiMAXのプランは、先程お伝えした通り、WiMAX、WiMAX 2+、WiMAX+5Gと進化してきました。
そのなかで現在は、ほとんどのWiMAXプロバイダがWiMAX+5Gに対応した「ギガ放題プラスプラン」のプランのみ提供しています。したがって、プラン選びについては迷わず、WiMAX+5Gに対応したプランを選べば良いでしょう。

WiMAX+5Gに対応したプランを選べばいいのですね。シンプルでわかりやすいです!
ステップ②通信端末を選ぶ

ステップ②のWiMAXが提供している通信端末は、大きく分けるとモバイルルーターとホームルーターがあります。
モバイルルーターは携帯型のWiFiを指し、持ち運んで利用できるのが大きな特徴です。旅行やカフェでの仕事など、外出先でWiFiに接続したい場合におすすめですね。

一方、ホームルーターはコンセントにつなぐだけでインターネットに接続できる据え置き型のWiFiを指します。外出先で利用することはできませんが、モバイルルーターより通信品質が高く、同時接続台数が多いため、自宅で光回線代わりに利用する場合はおすすめです。

外出先でも利用するならモバイルルーター、自宅で光回線代わりに利用するならホームルーターということですね!
ステップ③WiMAXプロバイダを選ぶ

プランと通信端末が決まれば、最後は契約するWiMAXプロバイダを選びます。WiMAXプロバイダ選びが3つのステップのなかで最も重要です。
WiMAXプロバイダは20社以上ありますが、いずれもUQ WiMAXの通信回線を利用しており、通信速度やデータ容量、利用できるエリアに違いはありません。
速度、データ容量、エリアは同じですが、それぞれのWiMAXプロバイダで料金は大きく異なるため、月額料金が安いWiMAXプロバイダを選ぶことが重要となります。

また、キャッシュバックキャンペーンを実施しているWiMAXプロバイダもあるので、月額料金の安さに加えて、キャッシュバックキャッシュバックも実施していないかチェックするようにしましょう!
今回はWiMAXやモバイルWiFiの専門メディア「WiMAX比較.com編集部」にインタビューしました。
WiMAX比較.com編集部へのインタビューでWiMAXの契約において、WiMAXプロバイダ選びが特に重要であることがわかりました。
下記の記事では、安くてお得なWiMAXプロバイダをランキング形式で解説しているので、WiMAXをお得に契約したい人はぜひご覧ください