【2023年最新】IPv6対応の高性能ルーター10選-おすすめはどれ?-
IPv6対応ってよく聞くけどどういう意味なんだろう?
光回線を速い通信速度で利用するなら、IPv6に対応したWiFiルーターを設置する必要があります。IPv6対応のWiFiルーターにもさまざまな種類があり、どれを選べばよいのかわからないといった方もいます。
今回は自分に合ったIPv6対応のWiFiルーターがわからない方に向けて、おすすめのIPv6対応のWiFiルーターを紹介しています。
この記事では、IPv6対応のWiFiルーターの選び方などについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください!
【この記事でわかること】
・IPv6対応ルーターの強み
・IPv6対応ルーターを選ぶポイント
・高性能なIPv6対応のおすすめルーター
\当サイトおすすめのWiFiルーター 5選/
BUFFALO WXR-6000AX12S/N | Synology RT6600ax | ASUS TUF Gaming AX5400 | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 38,280円 (Amazon) | 44,980円 (楽天市場) | 23,864円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 | 〇 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | 〇 | 〇 | 〇 |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・デュアルスタックダイポールアンテナ ・8×8ビームフォーミング ・WAN/LAN10Gbps対応ポート ・ネット脅威ブロッカープレミアム など | ・2.5ギガビットWAN/LANポート ・Synology Router Manager(SRM) ・高度なVPN機能 ・アドオンパッケージ ・AiProtection など | ・WAN/LANリンクアグリゲーション ・OFDMA ・アルミヒートシンク ・メタルポートプロテクター ・アダプティブQoS ・高度なVPN機能 ・AiProtection など |
転送速度 | 最大4,803Mbps | 最大4,800Mbps | 最大4,333Mbps |
ルーターを選ぶ前に再確認-IPv6とは?-
IPv6は新しい通信方式のことです。
インターネットには通信方式があり、IPv4という通信方式が使われていました。この通信方式ではIPアドレスが2の32乗(約42億)個まで割り振ることが可能です。
しかし、インターネットが爆発的に普及したことで、IPアドレスの数が足りなくなってきました。そこで生まれたのがIPv6という通信方式で、この通信方式なら2の128乗(約340澗)個まで対応できる通信方式となっています。
それだけのIPアドレスのキャパがあれば、通信が混雑することがなく、快適にインターネットが楽しめるようになります。
ちなみに、IPはインターネットプロコトルというインターネット通信の規約のことで、IPアドレスはインターネット上の住所のことです。
IPアドレスの混雑具合だけでなく、IPv6はIPoE方式というLANで用いられている通信規格を応用した接続方式であるため、IPv4よりも通信速度が安定しやすいです。
IPv6対応ルーターの強みはなに?-通信速度が安定する-
IPv6対応のWiFiルーターの強みとしては以下のものがあげられます。
1つずつみていきます。
IPアドレスが無限になる
IPv6対応ルーターはIPアドレスが無限になります。正確には無限ではありませんが、約340澗ものIPアドレスが埋まることはそうそうありません。
そのため、実質無限にIPアドレスが収容できるため、IPv6の通信方式を使っていれば、少なくとも数年、十数年の間はIPアドレスが埋まって通信速度が低下するようなことは起こりません。今後IoTが加速し、あらゆるものにインターネットが必要になってくるとしても、それでも快適にインターネットを活用することが可能な数字と言えます。
IPv4の通信方式でも対応しきれなくなるまでかなりの年月がかかったため、しばらくはIPv6の通信方式が続いていくと予想されます。
IPoE接続すれば通信速度が安定する
IPv6はIPoE接続に対応しているため、かなり通信速度が安定します。
IPoE接続は通信事業者のネットワークと直接インターネットに接続する方法となっています。そのため、通信速度が安定しやすく、最大通信速度10Gbpsまで実現することが可能です。
それに対し、IPv4で使われていたPPPoE接続は電話回線を用いたダイアルアップ接続でインターネットに接続する方法です。
電話回線で出せる通信速度は比較的遅く、通信の安定感も欠けています。そのため、PPPoE接続だと通信速度が安定しづらく、最大通信速度も1Gbpsまでしか実現できません。
IPoE接続はIPv6では使えてもIPv4では使えないため、IPv6でIPoE接続すれば通信速度が安定しやすいと言われています。
IPv6でもPPPoE方式は使えるため、通信速度の遅さを感じる際には、IPoE接続できているか確認しましょう。
接続設定が簡単になる
IPv6は接続設定が簡単です。
IPv6のIPアドレスは自動で割り振られる仕組みとなっており、特別複雑な設定をしなくても利用しやすいものとなっています。正確にはMACアドレスといった識別番号に基づいて自動設定されるようになっており、このアドレスはインターネット上で重複しない仕組みとなっているために、自動でIPアドレスを割り当てやすくなっています。
インターネットについてあまり詳しくない人がいきなりIPアドレスの設定を行うのは難しいですが、簡単な設定で済むなら初心者の方でも気楽にIPv6での通信方式を利用することが可能です。
接続しているインターネットのプロパティで「プロトコルバージョン6」と書かれた箇所にチェックを入れるだけで利用できるようになります。
セキュリティ力が向上する
IPv6にするとセキュリティ力が向上します。
IPv6ではIPSecといったプロコトルを使用しています。このプロコトルを使うと、暗号化に対応していないアプリケーションなどを使ったとしても、データを暗号化して送受信することが可能です。
データが暗号化されると、そこに何が記載されているのか分析することが難しく、かつ送受信しているデータを操作されるリスクも大幅に下げられます。そのため、かなりのセキュリティ向上が期待できます。
IPv6に切り替えるだけでセキュリティ力は向上しますが、念のためにセキュリティソフトなどと併用して運用してください。
高性能なIPv6対応ルーターを選ぶには-見るべきポイントを解説-
高性能なIPv6対応ルーターを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしてみてください。
高性能なIPv6対応ルーターを選ぶには-見るべきポイントを解説-
・最新通信規格(WiFi6)のルーターを選ぶ
・アンテナの本数が多いルーターを選ぶ
・トライバンド対応のルーターを選ぶ
1つずつみていきます。
最新通信規格(WiFi6)のルーターを選ぶ
IPv6対応のルーターの中でも、最新通信規格であるWiFi6に対応したルーターを選択してください。
WiFiにはさまざまな通信規格があり、WiFiルーターを選ぶ際には、「IEEE.802.11〇」といった形式のアルファベットと数字の並び順がよく目に付きます。
これはWiFiの通信規格のことを指しており、インターネット技術の向上とともに新しいWiFiの通信規格が登場しています。その中でも最新のものがWiFi6で、「IEEE.802.11ax」と表記されます。
以下の表にこれまで登場しているWiFiの通信規格の種類や特徴などをまとめました。
第1世代 | 第2世代 | 第3世代 | 第4世代 | 第5世代 | 第6世代 | |
表記名 | IEEE.802.11 | ・IEEE.802.11b ・IEEE.802.11a | IEEE.802.11g | IEEE.802.11n | IEEE.802.11ac | IEEE.802.11ax |
最大通信速度 | 2Mbps | ・11b:11Mbps ・11a:54Mbps | 54Mbps | 600Mbps | 6.9Gbps | 9.6Gbps |
周波数 | 2.4GHz帯 | ・11b:2.4GHz帯 ・11a:5GHz帯 | 2.4GHz帯 | 2.4GHz帯/5GHz帯 | 5GHz帯 | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
通信規格ごとに最大通信速度と対応可能な周波数帯が異なり、WiFi6では最大通信速度9.6Gbps、2.4GHzと5GHzの両方の周波数帯に対応しています。
たとえば、最大通信速度10Gbpsの光回線を契約しても、WiFiルーターが第4世代のものだと600Mbpsまでしか出せません。そのため、通信速度の速い光回線のプランを選ぶ方は特にWiFi6に対応したWiFiルーターを購入しないと、大幅に通信速度を下げてしまうことになります。
ちなみに、2.4GHz帯は高速通信が実現しにくい代わりに遠くまで電波が飛ばしやすく、5GHz帯は高速通信しやすい代わりに短い距離にしか電波が飛ばせない特徴があります。できれば両方の周波数帯に対応できるWiFiルーターを購入するのが望ましいです。
両方の周波数帯に対応していると、片方の周波数帯にネットワーク接続が集中して混雑していても、片方の周波数帯に切り替えることで通信を安定させられます。
アンテナの本数が多いルーターを選ぶ
WiFiルーターはアンテナの本数が多いものを選ぶとよいです。
コスパに優れたモデルのWiFiルーターだとアンテナが2本のものが多いです。しかし、アンテナが4本あるようなモデルのほうが通信が安定しやすくなります。
アンテナの本数が多いと、アンテナ1本にかかるデータ処理の負担が軽くなるため、通信が安定しやすくなり、高速通信も実現可能となります。
かなりコストが高くなってしまいますが、ゲーミング向けのWiFiルーターだと4本以上アンテナがある禍々しい見た目をしたものが多いです。通信速度の安定感を求めるならそういったモデルをチェックしてみてください。
アンテナの本数は「ストリーム数:4×4」と表記されることが多く、この場合送受信用のアンテナが4本ずつあることを意味しています。
トライバンド対応のルーターを選ぶ
接続するデバイスの数が多い場合は、トライバンドに対応したWiFiルーターもおすすめです。トライバンドは2.4GHzと5GHzの周波数帯に加え、もう1つ5GHzの別の周波数帯を設けていることを意味しています。
先ほど片方の周波数帯が混雑になれば、もう片方の周波数帯に切り替えると通信が安定しやすくなると説明しました。しかし、接続するデバイスの数が増えると、どちらの周波数帯も通信が混雑になる可能性もあります。
トライバンド対応のWiFiルーターなら、3つ目の周波数帯に接続を切り替えることで通信が安定しやすくなります。たいていの方なら周波数帯が3つもあれば、周波数帯の問題で回線が混雑することがなくなります。
トライバンドに対応したモデルもやや料金が高くなる点に注意してください。
【2022年最新版】高性能なIPv6対応のおすすめルーター10選
結局どのWiFiルーターにすればよいのかな?
ここまでIPv6の通信方式の特徴やIPv6に対応したWiFiルーターの選び方についてみていきました。その内容を踏まえ、おすすめのIPv6対応のWiFiルーターを紹介していきます。
おすすめの高性能なIPv6対応ルーター
・BUFFALO WXR-6000AX12S/N
・Synology RT6600ax
・ASUS TUF Gaming AX5400
・Aterm WX6000HP
・ELECOM WRC-X5400GS-B
・Linksys Atlas Pro 6
・アイ・オー・データ WN-DAX3000QR
・NEC Aterm WX6000HP
・TP-Link Archer AX4800
・ELECOM WRC-2533GS2V-B
これらの高性能なIPv6対応ルーターの特徴を1つずつみていきます。
BUFFALO WXR-6000AX12S/N
BUFFALOがリリースするWXR-6000AX12S/Nは、デュアルスタックダイポールアンテナなどの機能が搭載されているWiFiルーターです。5GHz帯で8本、2.4GHz帯で4本のアンテナで通信が可能で、同時にかなりの台数のデバイスを接続しても安定した通信が実現しやすいモデルとなっています。
そんなWXR-6000AX12S/Nのスペックは以下の表の通りです。
BUFFALO WXR-6000AX12S/N | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 38,280円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | 〇 |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b |
搭載機能 | ・デュアルスタックダイポールアンテナ ・8×8ビームフォーミング ・WAN/LAN10Gbps対応ポート ・ネット脅威ブロッカープレミアム など |
転送速度 | ・5GHz帯:最大4,803Mbps ・2.4GHz帯:1,147Mbps |
WXR-6000AX12S/Nはデュアルスタックダイポールアンテナに加え、8×8ビームフォーミング機能が搭載されています。
ビームフォーミングはビームフォーミングに対応したスマホ端末に対して、電波を集中的に届ける機能のことです。WXR-6000AX12S/NだとWiFi6でなくても、11acに対応した端末でもビームフォーミングに対応していれば安定した通信が可能となります。
デュアルスタックダイポールアンテナと8×8ビームフォーミングのことを踏まえると、WXR-6000AX12S/Nは通信の安定感を求める方にかなりおすすめできるモデルとなっています。
また、WXR-6000AX12S/Nは「WiFi EasyMesh」に対応しています。メッシュ機能は網目状にネットワークをつなげる機能のことで、どれか1つの通信機器に障害が発生したとしても、その地点を迂回して正常に通信を行うことが可能です。
その点を踏まえると、WXR-6000AX12S/Nは通常時だけでなく障害発生時でも比較的通信が安定しやすいモデルであると言えます。
3万円から4万円程度かかるため、機能面などで気に入ったものがある場合に購入を検討してみてください。
Synology RT6600ax
SynologyがリリースするRT6600axは、2.5ギガビットのWAN/LANポートが搭載されているWiFiルーターです。
RT6600axがリリースされてから、それまでのモデルでは実現できなかった通信速度が出せるようになりました。超高速のインターネットプランや高性能のデバイスに接続して快適なインターネットが楽しめるようになっています。
そんなRT6600axのスペックは以下の表の通りです。
Synology RT6600ax | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 44,980円 (楽天市場) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | 〇 |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・2.5ギガビットWAN/LANポート ・Synology Router Manager(SRM) ・高度なVPN機能 ・アドオンパッケージ ・AiProtection など |
転送速度 | 最大4,800Mbps |
RT6600axは2.5ギガビットに対応したWAN/LANポートで高速通信ができるようになっただけではありません。Synology Router Manager(SRM)という独自のネットワーク基盤を構築する機能を搭載しています。
この機能を使うことで、役割や目的ごとにデバイスを分散させたり、ネットワークのアクセスルールを設定してセキュリティ対策を行ったりすることが可能です。Synology Router Manager(SRM)があるだけで柔軟なネットワーク環境を構築することが可能です。
さらに、外出先からでもRT6600axがコントロールできる機能も搭載されています。スマホ1台あればRT6600axのルーターが管理できます。
RT6600axはインターネットの快適さや利便性を求める方におすすめです。
RT6600axはかなり多機能なモデルとなっているため、4万円程度の金額がかかってしまいます。
ASUS TUF Gaming AX5400
ASUSのTUF Gaming AX5400は、OFDMA機能によて広範囲のワイヤレス通信が可能となるWiFiルーターです。
OFDMAは「Orthogonal Frequency Division Multiple Access (直行周波数分割多元接続)のことで、各チャネルに小さなサブチャネルを分割し、通信が混雑しないようにデータを処理しています。そのため、他のWiFiルーターよりも遅延の少ないワイヤレス通信が実現しやすいモデルとなっています。
そんなTUF Gaming AX5400のスペックは以下の表の通りです。
ASUS TUF Gaming AX5400 | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 23,864円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | 〇 |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・WAN/LANリンクアグリゲーション ・OFDMA ・アルミヒートシンク ・メタルポートプロテクター ・アダプティブQoS ・高度なVPN機能 ・AiProtection など |
転送速度 | 最大4,333Mbps |
TUF Gaming AX5400はOFDMAだけでなく、「AiMesh」というメッシュネットワークシステムを採用しています。
この機能は複数のASUSのWiFiルーターをつなぎ合わせることで、自宅のあらゆる場所にWiFiネットワークを構築するシステムのことです。このシステムを使えば家のどこにいてもWiFi通信が快適にしやすくなります。
そのため、TUF Gaming AX5400はすでにASUSのWiFiルーターを1台以上保有しており、かつ広い一軒家やマンションなどに住んでいる方におすすめです。特にマンションは構造上電波を用いた通信が不安定になりやすいため、マンションに住んでいる方は一度利用を検討してみてください。
金額は2万円台で高速通信も実現できるため、高性能かつコスパのよいモデルと言えます。
Aterm WX6000HP
AtermのWX6000HPは、通信の優先順が設定できるQoSを実装しているWiFiルーターです。
オンラインゲーム以外の用途の通信が優先されてしまうと、オンラインゲームが快適に遊びづらくなってしまいます。特にFPSゲームなどのデータ処理の大きいものだと、その影響が顕著に出やすいです。
WX6000HPなら端末ごとに通信の優先度を設定できるため、オンラインゲームを集中してプレイすることが可能です。
そんなWX6000HPのスペックは以下の表の通りです。
WX6000HP | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 32,121円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | 〇 |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | QoS ・OFDMA ・ハイパワーシステム ・ワイドレンジアンテナ ・10G有線ポート ・WPA3 ・クワッドコアCPU など |
転送速度 | 最大4,040Mbps |
WX6000HPはQoS以外にもハイパワーシステムで無線接続の安定化も実現しています。
ハイパワーシステムはNEC独自の技術によって広範囲に電波を送ることのできる機能のことです。従来のWiFiルーターと比べてWiFi通信時の通信速度が2倍近く上昇し、通信速度の落ち込みやすいマンションでも十分な通信速度でスマホなどの無線機器が使えます。
また、WX6000HPはワイドレンジアンテナという電波を立体的に放射する仕組みも採用しています。この仕組みによってルーターの設置場所に関係なく電波が受信しやすくなります。
これらの機能が搭載されているため、WX6000HPを利用すれば高速通信が実現しやすいです。通信速度の速さを求める方にかなりおすすめです。
アンテナ内蔵型のモデルの中では金額が3万円程度で高い金額となっている点に注意が必要です。
ELECOM WRC-X5400GS-B
ELECOMのWRC-X5400GS-Bは、自動でPPPoEからIPv6に切り替えてくれるWiFiルーターです。
本来なら自分でIPv6に切り替える設定をする必要があります。しかし、WRC-X5400GS-Bなら自動でIPv6に切り替えてくれるため、あまり機械に詳しくない方でも簡単にIPv6の通信方式が利用しやすいです。
そんなWRC-X5400GS-Bのスペックは以下の表の通りです。
WRC-X5400GS-B | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 16,000円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | 〇 |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・セキュリティWiFi ・トリプルコアCPU ・OFDMA ・通信方式自動切換 ・ハイパワー内蔵アンテナ ・バンドステアリング ・WPA3 など |
転送速度 | 最大4,804Mbps |
WRC-X5400GS-BはトリプルコアCPUで情報が処理できる機能が搭載されています。通信機器についてある程度知見のある方ならわかることですが、CPUは情報を処理するための中核を担うもののことです。
CPUの数が多いとそれだけ情報の処理速度が速くなるのですが、WRC-X5400GS-Bはトリプルコアで情報を処理しているため、速い通信速度でインターネットが楽しめます。
IPv6の切り替えが自動ででき、CPUの数の多さで高速処理が可能となる初心者でもわかりやすいモデルとなっています。そのため、WRC-X5400GS-Bは初心者の方におすすめです。
エレコム製品はコスパのよさで有名で、WRC-X5400GS-Bも他社と遜色ないスペックのものが16,000円で購入できてかなりお得です。
Linksys Atlas Pro 6
LinksysのAtrlas Pro 6はさまざまな間取りに対応したWiFiルーターです。
本来ならWiFiルーターごとに対応可能な広さが決まっています。しかし、Atrlas Pro 6なら好きな広さに接続範囲を拡張することが可能で、最大250平方メートルまで対応できます。
そんなAtrlas Pro 6のスペックは以下の表の通りです。
Atrlas Pro 6 | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 18,336円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | 〇 |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・接続範囲の拡張 ・ビームフォーミング ・MU-MIMO ・i-Mesh ・WPA3 など |
転送速度 | 最大4,804Mbps |
Atrlas Pro 6は接続範囲の拡張に加え、MU-MIMOといった機能にも対応しています。
これは多くのアンテナを使って高速通信を維持する技術のことです。1つのWiFiに複数の端末を接続しても通信速度が低下しづらくなるため、多くのデバイスを接続することが多い方にとって快適にインターネットが楽しめる仕組みとなっています。
ただ、同時並行的にデータを処理できるわけではない点には注意してください。
Atrlas Pro 6は主に家族で一緒に使う目的でWiFiルーターを探している方におすすめです。
Atrlas Pro 6は家族で一緒に使うことを考えれば、かなりコスパのよいモデルと捉えることも可能です。
アイ・オー・データ WN-DAX3000QR
アイ・オー・データのWN-DAX3000QRは、インターネットにすぐつながるWiFiルーターです。
本来ならインターネットに接続する際には、LANケーブルを挿したあとに初期設定を済ませる必要があります。しかし、WN-DAX3000QRならLANケーブルを挿すだけですぐにインターネットが利用できるようになります。
そんなWN-DAX3000QRのスペックは以下の表の通りです。
WN-DAX3000QR | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 17,473円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | ✖ |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・初期設定不要 ・MACアドレスフィルタリング ・ビームフォーミング ・MU-MIMO ・WPS ・クアッドコアCPU など |
転送速度 | 最大2,402Mbps |
WN-DAX3000QRは初期設定が不要なだけでなく、WPS機能も付いています。
WN-DAX3000QRはPCはもちろん、PlayStation5などのゲーム機に使うことを目的として設計されたWiFiルーターです。そのため、PCやゲーム機とのインターネット接続が気軽にできるように、WPSボタンが設置されており、そのボタンを押すことでインターネットに接続することが可能です。
ゲーム機ならワンプッシュで接続でき、PCなら接続するSSIDを選択してからWPSボタンを押せばパスワード入力なしで接続できます。
ただ、WN-DAX3000QRはメッシュ機能に対応していない点を踏まえて購入するか判断してみてください。
アイ・オー・データも比較的金額が安いものとして知られているため、コスパを求める方にもおすすめできます。
NEC Aterm WX6000HP
Aterm WX6000HPはオートチャネルセレクトで自動で電波状況のよいチャネルに切り替えてくれる機能を持つWiFiルーターです。
電波状況のよいチャネルに自動で切り替えてくれるため、それだけ安定した通信が実現しやすいです。これは5GHz帯でも2.4GHzでも有効な機能となっています。
そんなAterm WX6000HPのスペックは以下の表の通りです。
Aterm WX6000HP | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 27,800円 (楽天市場) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | ✖ |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・OFDMA ・MU-MIMO ・バンドステアリング ・オートチャネルセレクト ・QoS ・クアッドコアCPU など |
転送速度 | 最大4,804Mbps |
Aterm WX6000HPはオートチャネルセレクトに加え、バンドステアリング機能も搭載されています。
バンドステアリング機能は混雑していない周波数帯に自動で切り替えてくれる機能のことです。なかなか周波数帯ごとの混雑具合をリアルタイムで把握するのは難しいのですが、バンドステアリング機能があれば自動で最適な周波数帯に切り替えてくれます。
チャネルだけでなく周波数帯も自動で切り替えてくれる点を踏まえると、Aterm WX6000HPはなるべく自動機能で多くのことを済ませたい方におすすめのWiFiルーターとなっています。
かなり多機能で便利なモデルになっているため、機能性に富んだもののほうが好きな方はチェックしてみてください。
Aterm WX6000HPはAmazonでは取り扱っておらず、オンライン購入なら楽天市場やYahoo!ショッピングなどを利用する必要があります。
TP-Link Archer AX4800
TP-LinkのArcher AX4800は、HomeShieldで手厚いセキュリティ体制の中でインターネットが楽しめるWiFiルーターです。
TP-Link Archer AX4800のHomeShieldはIoT機器の保護・DDoS攻撃からの保護、子どもに向けたコンテンツの制限などの機能で個人情報やプライバシーの流出を防いでくれます。さらに、セキュリティのトップ企業のAviraがアップデートに携わっているため、セキュリティ面で安心感を持って利用しやすいです。
そんなArcher AX4800のスペックは以下の表の通りです。
Archer AX4800 | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 13,254円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | 〇 |
通信規格 | ・11ax ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・HomeShield ・OFDMA ・MU-MIMO ・TP-Link OneMesh ・かんたん設定 など |
転送速度 | 最大4,804Mbps |
Archer AX4800はOFDMAとMU-MIMOの2つの機能をフルに活用しており、最大で80台まで同時接続することが可能なWiFiルーターとなっています。それだけの台数を同時接続できるため、中小企業などの規模であれば会社に設置する目的で導入する場合にも適しています。
セキュリティの強さという面も踏まえて、Archer AX4800は企業での導入にかなりおすすめです。ただ、元々はゲーミング向けのWiFiルーターとして売り出されていたものであるため、ゲーミング目的での導入にも向いています。
Archer AX4800は13,000円台で導入できるため、誰でも比較的購入しやすい高性能モデルとなっています。
ELECOM WRC-2533GS2V-B
ELECOMのWRC-2533GS2V-Bは、ウイルスバスタークラウドが90日間無料で使えるWiFiルーターです。
WRC-2533GS2V-Bは、セキュリティソフトの中でも最も知名度の高いウイルスバスタークラウドのソフトがセットとなってリリースされています。本来なら月額料金がかかるところですが、WRC-2533GS2V-Bなら90日間無料でお得に使えます。
そんなWRC-2533GS2V-Bのスペックは以下の表の通りです。
WRC-2533GS2V-B | |
参考価格 (2022年10月24日時点) | 7,618円 (Amazon) |
IPv6対応の有無 | 〇 |
メッシュ機能の有無 | ✖ |
通信規格 | ・11ac ・11n ・11g ・11b ・11a |
搭載機能 | ・ウイルスバスタークラウド90日間無料 ・ビームフォーミングZ ・こどもネットタイマー3 ・MU-MIMO ・バンドステアリング など |
転送速度 | 最大1,733Mbps |
WRC-2533GS2V-Bはウイルスバスタークラウドが無料で利用できるだけでなく、こどもネットタイマー3といった機能が搭載されています。
これは子供のインターネットの使い過ぎを防止する機能のことで、1日のインターネットの利用時間を設定したり、インターネットを利用する時間のスケジュールを管理したりすることが可能です。ウイルスバスタークラウドと併用してうまく使うことで、子供にとって適切なインターネットの利用の仕方を教えることができます。
WRC-2533GS2V-Bは主に中高生までの子供がいる家庭での利用におすすめです。
ただ、全体的なスペックはここまで紹介してきたものと比べてやや劣ります。その点を踏まえて導入を検討してみてください。
スペックが他のものより少し低い分、金額は1万円以内で購入できる安いモデルとなっています。
IPv6ルーターに関するよくある質問は?
IPv6に対応したWiFiルーターは何かと複雑なことが多く、WiFiルーターについてあまり詳しいわけではない方で多くの疑問を抱えている方が多いです。そのため、インターネット上にはIPv6やWiFiルーターについての質問が数多く投稿されています。
今回はその中から特に質問されることの多かった以下の質問に回答していきます。
1つずつみていきます。
IPv6ルーターの主な設定方法は?
IPv6に対応している光回線を契約し、WiFiルーターを購入すればそれですぐに使えるようになるわけではありません。まずはIPv6を使うための設定が必要です。
具体的な設定方法はWiFiルーターのメーカーによって異なりますが、まずはメーカー側のマイページの詳細設定でIPv6オプションを使用するように設定しておきます。それから、先ほど触れたようにPC側の接続中のWiFiのプロパティから「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」にチェックを入れれば設定完了です。
何も設定しないまま通信速度が遅いと口コミで書いている方も多いため、必要な設定を済ませることを押さえておきましょう。
IPv6ルーターの電波が繋がらないときの対処法は?
IPv6のWiFiルーターの電波が完全につながっていないのであれば、大規模な障害が発生している可能性があります。契約している光回線の障害状況を確認したほうがよいです。
一方で、単に通信速度が低下しているだけなのであれば、接続している端末の数が多かったり、1つの周波数帯に接続している端末が多かったりすることが原因としてあげられます。接続する端末の数を減らしたり、別の周波数帯に接続し直したりしてみてください。
また、WiFiの電波はアルミホイルにぶつかると反射すると言われており、WiFiルーターの周辺をアルミホイルで囲むと電波強度が上がります。そのため、どうしても通信速度が遅くて仕方がない方は、試しにアルミホイルでWiFiルーターを包んでみるとよいです。
電波がつながりにくい原因はいくつか考えられるため、何が原因となっているのか1つずつ調べていく必要があります。
自分が使用している無線LANルーターがIPv6対応なのかを確認するには?
単に自分が使っているWiFiルーターの型番を調べ、それをインターネットで「型番 IPv6」と検索すればIPv6に対応しているかどうか確認できます。
そして、今使っているWiFiルーターがIPv6でインターネットに利用できているのか確認する場合は、PCの設定画面から確認するかIPv6接続テストにアクセスする方法で確認することが可能です。
PCの設定画面で確認する場合、ネットワークの詳細でIPv6のアドレスに数字が表示されていれば接続できています。IPv6接続テストで確認する場合、「IPv6接続テスト」と検索すると接続テストができるサイトが出てくるのでそのサイトで調べてみてください。
通信速度が遅い場合は、まずはIPv6に接続できているから調べるところから始めましょう。
まとめ:IPv6ルーターの強みはさまざま-通信速度を安定させたい人にはおすすめ-
IPv6に対応したWiFiルーターを使うと、従来の通信方式でインターネットを利用するよりもずっと速くて安定した環境でインターネットを利用することが可能です。
IPv6に対応したWiFiルーターにはさまざまな種類があり、多くのルーターで使える機能と独自の機能があります。そのため、自分の求めるものとWiFiルーターの特徴がかみ合ったものを選ぶことが重要です。
大前提として通信速度の安定感を求める方はIPv6対応のWiFiルーターにターゲットを絞り、それから今回の記事を参考にして自分に合ったWiFiルーターを絞り込んでみてください。