NURO光のIPv6通信の特徴は?これさえ読めば丸わかり
NURO光でIPv6接続すれば速度はどのくらい速くなるのかな?
その効果を期待して、NURO光への申し込みを検討している人は多いはずです。
IPv4よりも通信速度が速いIPv6。
最大通信速度2GbpsのNURO光でIPv6接続すれば「どんなに速くなるんだろう?」こう考える人はすくなくないでしょう。
そこで今回は、NURO光のIPv6接続を徹底解説します。
この記事を読めば、NURO光のIPv6について知らないことはないと言えるくらい、重要ポイントを漏らさず紹介します。
IPv6接続を目的にNURO光申込を考えている人は、ぜひ最後まで目を通して参考にしてください。
この記事から分かること
・今さら聞けないIPv6の基本情報
・NURO光のIPv6に特徴
・他社IPv6との比較結果
・IPv6目的にNURO光へ申し込む時の注意点
・IPv6接続のトラブル対処法
・NURO光のIPv6を利用した人の評価
\当サイトおすすめの光回線 3選/
サービス名 | NURO光 | ドコモ光 | auひかり |
月額料金(税込) | マンション/4,180円~ 一戸建て/5,610円~ | マンション/4,400円~ 一戸建て/5,720円~ | 2年契約/5,700円 3年契約/5,200円 |
工事費用(税込) | マンション/33,000円 一戸建て/41,250円 (ネット+電話の申し込みで実質無料) | マンション/16,500円 一戸建て/19,800円 (現在は新規なら無料) | 44,000円 (36ヵ月で実質無料) |
初期費用(税込) | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
通信速度(下り最大) | 1Gbps | 1Gbps | 2Gbps |
詳細 | NURO光の詳細を見る | ドコモ光の詳細を見る | auひかりの詳細を見る |
最大10Gbpsの独自回線!NURO光!
・最大10Gbpsも可能な超高速回線
・マンションであれば、非常にお得に使える
・独自の工事が必要な点がマイナスポイント
総合評価 | |
料金の安さ | |
通信速度 | |
キャンペーンの充実度 | |
スマホセット割 |
使用者数ランキング(全97プロバイダ) | 6位/97プロバイダ(37人/1000人) |
ユーザー総合評価(100点満点) | 70.1点 |
通信速度(100点満点) | 81.1点 |
月額料金(100点満点) | 72点 |
キャンペーン・キャッシュバック(100点満点) | 54.3点 |
初期導入(100点満点) | 77.2点 |
サポート(100点満点) | 65.9点 |
平均月額料金 | ¥4,445 |
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NURO光のIPv6通信の前に確認|IPv6ってそもそも何?
本題に入る前に、まずは理解しておいて欲しい、IPv6の基礎知識について解説します。
IPv6で特記しておきたいのは、下記の3つです。
現在、光通信関連の情報サイトを見れば、必ずIPv6という用語が登場します。
しかし、実際のところ「知っているのは速くなったくらい」で、理解できていない人は多いでしょう。
そんな人も、この3つの基礎情報を知ってもらえばIPv6が理解できます。
それでは、これら3つの項目を分かりやすく解説しましょう。
最新のインターネットプロトコル
これがIPv6に対する、一番簡潔で的を射た答えになります。
インターネットプロトコルとは、簡単に言えばインターネット接続したパソコンに割り当てられる住所です。
IPアドレスという用語を聞いたことはありませんか?
IPは「Internet Protocol(インターネットプロトコル)」の略称で、このIPアドレスが、その住所に当たります。
住所の役割を果たすIPアドレスがあるからこそ、「宛先」や「送信元」が特定でき、インターネット通信が可能になるのです。
IPv6が開発された背景にはIPアドレスの枯渇問題が!
現在の標準インターネットプロトコルはIPv4です。
このIPv4はIPv6よりも、聞き慣れた言葉ではないでしょうか。
IPv4はIPv6の前バージョンですが、このIPv4には重大な問題があります。
世にいうIPアドレスの枯渇問題です。
IPv4は最大43億台ほどの機器が同一ネットワークに参加できる仕様になっていますが、すでにこのIPアドレスは枯渇状態にあります。
つまり、IPv4は近い将来、不足することが確実視されているのです。
これが世に言うIPアドレスの枯渇問題で、IPv6はこの問題を解消すべく開発された次世代インターネットプロトコルになります。
IPv6で使用できるIPアドレスは、約340澗(340兆の1兆倍の1兆倍)台とほぼ無限大です。
これなら、IPアドレスの枯渇問題は、確実に解消できるでしょう。
以前よりもセキュリティが上がっている
IPv4と比べて、セキュリティ面も大幅に強化されています。
セキュリティの強化ポイントは、「IPsec」というインターネットプロトコル向けのセキュリティ機能が実装された点です。
IPsecは認証と改ざん防止機能に特化した技術で、データ改ざんに対する耐性と機密性において優れた機能を発揮します。
IPv4でも、このIPsecを利用できますがオプション扱いのため、必ず利用できるとは限りません。
よって、IPsecが標準装備されているIPv6は、オプション扱いのIPv4よりもセキュリティ強度が高いと言えるのです。
IPv4とは速度が桁違い
これは、ここまでの2つとは異なり、リアルに実感できるIPv4との違いでしょう。
なぜ、桁違いなほど通信速度が向上したのか、その理由は通信方式を一新したからです。
- IPv4の通信方式:PPPoE方式
- IPv6の通信方式:IPoE方式
これら通信方式は、下記の点において接続方法がまったく異なります。
- PPPoE方式:接続にIDやパスワードの入力が必要
- IPoE方式:自動で接続が可能
自動接続できるIPoE方式の方が、入力が必要なPPPoE方式よりも速いのは自明の理です。
そして、これに加えて下記の2点も、IPv4よりも通信速度が速くなる理由になります。
- IPoEはPPPoE方式より同時アクセスの許容範囲が広い
- IPv6はIPv4よりIPアドレス総数に対する利用者が少ない
通常、インターネット接続で起こりうる、値容赦混雑による通信速度の低下が起こりいくいのです。
つまり、IPv6は通信速度を向上させ、通信速度の低下を抑制することで、IPv4よりも桁違いの通信速度を実現しているというわけですね。
NURO光以外でIPv6が使える光回線は?一目でわかる比較表
ここではNURO光と、IPv6に対応している他光回線との基本情報を比較します。
その比較結果は下記のとおりです。
回線名 | NURO光 | auひかり | ソフトバンク光 | ドコモ光 |
月額料金(税込) | 2年契約/5,700円 3年契約/5,200円 | マンション/4,180円~ 一戸建て/5,610円~ | マンション/4,180円~ 一戸建て/5,720円~ | マンション/4,400円~ 一戸建て/5,720円~ |
IPv6通信実質速度 | 平均ダウンロード速度: 565.68Mbps 平均アップロード速度: 508.88Mbps | 平均ダウンロード速度: 466.7Mbps 平均アップロード速度: 443.38Mbps | 平均ダウンロード速度: 324.8Mbps 平均アップロード速度: 255.99Mbps | 平均ダウンロード速度: 273.47Mbps 平均アップロード速度: 232.93Mbps |
*実測値は2023/03/27のみんなのネット回線速度(みんそく)を参照
今回比較したのは独立回線のauひかり、そして光コラボ最速と言われるソフトバンク光です。
比較項目は少ないものの、NURO光が他社よりも優れているのは疑いようがありません。
最速の光回線を最安値で利用するなら、NURO光一択と言っても過言ではないでしょう。
NURO光のIPv6通信の特徴は?
NURO光のIPv6通信には、下記3つの特徴があります。
これら3つの特徴により、NURO光はIPv6利用時に発生するデメリットをすべて解消しています。
これは他社光回線には見られない、NURO光のメリットです。
以下でその詳細を解説するので、申込時の判断材料にしてください。
申し込みの時から標準で使用可能
オプション申込の必要もなく、回線開通と同時に使用できます。
フレッツ光の「フレッツv6オプション」ように、別途申込が必要な光回線も少なくありません。
面倒な契約手続きが省略できるのは、NURO光のメリットです。
IPv6対応ONUが無料でレンタル出来る
無料レンタルされる無線ルータ機能付きのONU(光回線終端装置)がIPv6接続に対応しているため、標準機器でIPv6接続が可能です。
IPv6対応のWiFiルーター購入・レンタルが必要な光回線もあるため、これは申込不要な点と併せてNURO光のメリットと言えるでしょう。
IPv4overIPv6に対応している
しかも、IPv6接続では、IPv6未対応サイトには接続できません。
現在、未対応サイトの方が大半を占めているのが実情です。
サイト名 | 対応状況 |
◯ | |
Yahoo! | ✕ |
Bing | ◯ |
LINE | ✕ |
✕ | |
◯ | |
◯ |
これに加え、ショッピングサイトと動画サイトは、ほぼ未対応状態です。
これでは、IPv4サイトに接続できないIPv6の利用は、諦めるしかありませんよね。
しかし、安心してください。NURO光は「IPv4overIPv6」機能により、この問題を解消しています。
「IPv4overIPv6」は、IPv6対応サイトはIPv6接続で、未対応サイトにはIPv4接続できるデュアル機能です。
IPv6とIPv4の双方を利用できるデュアル機能で、互換性という問題を解消し、快適なインターネット接続を実現しています。
NURO光のIPv6通信の評判は?ユーザーからの率直な意見
ここではNURO光のIPv6通信の評判を、口コミ等のユーザーからの率直な意見から検証します。
今回、ユーザー評判の中で時に気になったのが下記の4つです。
これら4つの評価は、NURO光を検討する上で重要な決定ポイントになってきます。
順追って詳細を解説するので、申込時の参考にしてください。
通信速度の実測値がとにかく速い!
NURO光の測定結果(IPv6接続)
Ping値: 14.0ms
ダウンロード速度: 632.29Mbps(超速い)
アップロード速度: 473.88Mbps(非常に速い)https://t.co/YUGJ1uahtR #みんなのネット回線速度— そのペイペイ (@sonopeipei) November 17, 2021
試しに最新の実測を、同じ単独回線となるauひかりと比べてみました。
NURO光 | ・平均ダウンロード速度: 501.3Mbps ・平均アップロード速度: 443.42Mbps |
auひかり | ・平均ダウンロード速度: 430.07Mbps ・平均アップロード速度: 365.21Mbps |
*データ参照先:みんなのネット回線速度(みんそく)
下り・上りともに、高速回線のauひかりを凌いでいます。
また、利用者全員で回線を共同利用するマンションで気になるのは、速度低下を引き起こしやすいというデメリットであす。
しかし、この点もNURO光なら心配いりません。
nuro光マンションタイプ導入完了❣
昨日までの回線速度の10倍‼ pic.twitter.com/Z1JQtx0QYS— 💖Annie@Hagane💖 (@Annie36593315) November 16, 2021
すべてのマンションで同じ結果が出るとは限りませんが、とりあえず一安心です。
これなら、マンションの人でも、快適にインターネット通信が楽しめる可能性は高いでしょう。
高速回線なのに月額料金が安い!
NURO光開通完了!!
回線速度えげつないww
開通まで1ヶ月弱かかるけど月額料金が2,750円と安い!
しかもキャッシュバック25,000円ももらえるのでNURO回線エリアの方は切り替え超オススメです✨※自分はNURO光マンションタイプを契約しました! pic.twitter.com/zd3aAPuige
— YJ|動画制作の人 (@YJ_Movie) October 2, 2021
NURO光導入!前のよりめちゃ安いのに爆速!パーン! pic.twitter.com/VRFng83k1w
— ノボせもんなべ (@nobosemonnabe) November 4, 2021
また、マンションに住んでいる人は、さらにお得です。
NURO光は同一マンション内の利用者数が多いほど、月額料金が安くなるメリットがあります。
高いですねぇ、私はnuro光のマンションで月2800円くらいです
スマホは楽天モバイルで来月までは無料なんですが、7月からは1000円から2000円くらいかなぁって感じで、二つ合わせてもau光よりは安いですね…💦— 鈴はづき (@lithaduki) June 14, 2021
最安、月額2,090円(税込)で利用可能です。
マンションに住んでいる人は、激安料金でNURO光を利用できる可能性が十分あるでしょう。
光回線、しかも2Gbpsの高速回線が2,000円そこそこで利用できるなんて、これは絶対に見逃せませんよね。
WiFiルータ一がONUと一体型で無料なのがGOOD!
一体型でスッキリしたデザインを気に入っている人が多くいました。しかも、一体型になったことで、WiFiルーターもレンタル無料です。
auひかりからNURO光にして良かった事。
ONU内蔵のWi-Fiルーター利用が無料!!
au(KDDI)の場合は月500円+税を取られる。
KDDI、セコっ!!!#auひかり #NURO光— すぅさん (@Its_Suh_San) September 23, 2021
今日からうちはNURO光になるー
今までソフバン使ってたけど、NUROはONUに無線WiFi機能がついててレンタル無料だし、ソフバンみたいにWiFi使うからって意味不なサービス料取られないし、そもそも通信費が半額近くになる!なんで早く変えなかったんだろー←
— ヒロみん (@chiruchiru_da) January 29, 2022
他社はレンタル料が別途かかるのが一般的ですから、これはNURO光の見逃せないメリットとなるでしょう。
回線開通までの時間が長すぎる…
予想はしていましたが、回線開通までの時間が長すぎるという声がかなり多く見られました。
NURO光は辞めた方がたいいですよー笑
10月の終わりに契約するも、2月の頭の時点で、工事日決まらず。
問い合わせするも日は分からず。
そしたら解約理由これって酷すぎやろ
#NURO光 pic.twitter.com/6zo2OXrjIG
— おゾマホン (@zomahonsan2929) February 20, 2022
NURO光の工事の長さ鬼
— あき (@4ki_pqr1) November 17, 2021
NURO光が公式サイトで公表している回線工事時期は下記のとおりです。
- 戸建て:1~3ヶ月
- マンション:1~4ヶ月
最短数週間を公言する光回線が多いことを考慮すれば、NURO光の回線開通は比較的遅めであることがうかがえます。
そこに、回線人気で申込者が増えたため、開通工事がどうしても遅れてしまうのでしょう。
これは、NURO光では避けられないデメリットです。
新規申込の場合は、デメリットを踏まえた上で申込検討するようにしましょう。
しかし、NURO光を導入済みのマンションなら話はまったく違ってきます。
nuro光の開通が遅いって話を散々聞いててビクビクしながら申し込んだんだけど、申し込んで4日くらいですぐに使えるようになってワロタ。
ちなみに外工事済みのマンションタイプなので早いパターンだとは思います。— にんじん (@TwilightCarrot) August 19, 2021
引き込み工事が必要ないので、戸建ての新規申込のように待たされることはありません。
マンションに住んでいる人なら、このデメリットは気にする必要はないでしょう。
NURO光のIPv6通信の注意点|利用前にはここをチェック
NURO光でIPv6通信を利用する際は、下記の3点に注意してください。
NURO光に申し込めば必ずIPv6の通信速度が体感できるわけではありません。
IPv6の通信速度を実現するには、それ相応の条件が必要だからです。
また、NURO光にはIPv6以外にも、さらなる高速通信を可能にできるプランも用意されています。
ここではこの2点に関する注意点を紹介するので、申込時の参考にしてください。
無線LAN利用の場合は速度が変わらない
IPv6の通信速度が確実に発揮されるのは、有線接続の場合だけです。
無線LAN(WiFi)利用時は、IPv6の恩恵が受けられないケースもあります。
WiFi通信時の最大通信速度は、WiFiルーターの無線LAN規格に左右されるからです。
無線LAN規格 | 最大通信速度(下り) |
IEEE802.11ax(WiFi6) | 4.8Gbps |
IEEE802.11ac(WiFi5) | 1.3Gbps |
IEEE802.11n(WiFi4) | 450Mbps |
*データ参照先:NURO光公式サイト
光回線の通信速度がいくら早くても、それを接続機器に転送する速度が遅くては何の意味もありません。
有線接続は転送レートが高速なLANケーブルを使用すれば、通信速度を低回させることなくインターネット接続できます。
LANケーブル規格 | 転送レート |
2.5GBASE-T | 2.5Gbps |
5GBASE-T | 5Gbps |
10GBASE-T | 10Gbps |
それもLANケーブル交換という容易な方法でです。
WiFi接続の場合は、IPv6の通信速度を活かしきれない可能性が高くなります。
これは覚えておきましょう。
利用プランによっても速度は変動する
NURO光は下り最大2Gbpsの通常プランに加え、下り最大10Gbpsの超高速プランが用意されています。
月額料金は通常プランよりも若干割高ですが、気になるほどではありません。
プラン | 月額料金(税込) |
NURO 光 G2T プラン(3年契約) | 5,200円 |
NURO 光 G10T プラン(3年契約) | 5,700円 |
さらに高速な通信速度を求めるなら検討してみるといいでしょう。
しかし、提供エリアは通常プランよりも狭く、利用者が限定されます。
北海道エリア | 北海道全域 |
関東エリア | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県 |
東海エリア | 愛知県、静岡県、岐阜県、三重県 |
関西エリア | 大阪府、兵庫県、奈良県 |
九州エリア | 福岡県 |
ONUには当たり外れがあると言われている
NURO光から無償提供されるWiFiルータ機能付きのONUには、当たりハズレがあると言われています。
これは噂ではなく事実です。
現在、NURO光から提供されるONUは全部で7種で、それぞれ無線LAN規格が異なります。
機種 | 無線LAN規格 | 最大通信速度(下り) |
NSD-G1000T | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 4.8Gbps |
ZXHN F660P | ||
SGP200W | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | 1.3Gbps |
FG4023B | ||
ZXHN F660A | ||
HG8045j | IEEE 802.11 a/b/g/n | 450Mbps |
ZXHN F660T |
*データ参照先:NURO光公式サイト
NURO光のONUに当たり外れがあると言われるのは、ONUの機種指定ができないからです。
どの機種が送られてくるかはNURO光しだいで、最悪、最大通信速度が450Mbpsの機種が割り当てられる可能性もあります。
そうなれば、WiFi通信ではIPv6どころか、NURO光最大のメリットとなる高速通信の恩恵も無に帰するでしょう。
これは運次第というしかありません。
順次、旧規格のWiFi4タイプはなくなり、順次最新のWiFi6タイプに移行されるでしょうが、当たり外れがあることだけは覚えておきましょう。
NURO光のIPv6通信が遅い時の対処法
NURO光で「IPv6接続できているのに、通信速度が遅い…」という時は、下記6点を試してみましょう。
IPv6接続しているのにIPv4接続よりも通信速度が遅い・変わらないという場合は、接続端末側に原因があるケースが大半です。
これら対処法で、不具合が改善される可能性は高いでしょう。
以下でこれら対処法の詳細を解説するので、不具合時の参考にしてください。
ルーター(ONU)の再起動を行う
この再起動で、状態が改善されるケースも少なくありません。
ONUはルーター機能もかね、24時間365日ずっと電源が入りっぱなしの状態です。
そのため、長時間稼働が影響し、一時的な不具合を引き起こして通信速度の低下を招いている可能性があります。
まずは、再起動で状態改善が図れないかを試してみましょう。
LANケーブルを最新規格の物に取り替える
有線接続で通信速度が遅い場合は、まずLANケーブルの規格を確認してください。
「無線LAN利用の場合は速度が変わらない」で紹介したように、LANケーブルは規格に応じて最大転送レート(通信速度)が異なります。
ONUに同梱されたLANケーブルなら、NURO光の通信速度に適した規格の「5e」もしくは「6」のケーブルです。
しかし、これ以外のケーブルを使用している場合は、転送レート速度の低いLANケーブルを使用している可能性があります。
NURO光が推奨しているLANケーブルは下記のとおりです。
LANケーブルの種類 | 最大通信速度 | NURO光の推奨度 |
CAT5(カテゴリー5) | 100Mbps | △(通信速度が低い) |
CAT5e(カテゴリー5e) | 1Gbps | ◯ |
CAT6(カテゴリー6) | 1Gbps | ◯ |
CAT7(カテゴリー7) | 10Gbps | △(過剰性能) |
また、LANケーブルに問題がなくても、パソコン側の仕様に問題がある可能性も考えられます。
パソコン側のLANポートが、NURO光推奨のLANケーブルに対応していなければ、最適な通信速度は実現できません。
NURO光の高速通信には、「1000BASE-T」に対応したLANポートが必要です。
ONU同梱のLANケーブル使用時に速度遅延が発生した場合は、パソコン側のLANポートも確認してみましょう。
ONUの設定を変えてみる
NURO光から提供されるONUは全部で7種類あり、全機種が下記2つの周波数帯に対応しています。
- 2.4GHz
- 5.0GHz
初期設定では周波数帯のチャンネル選択が自動に設定されており、最適な周波数帯を選んで通信できるようになっています。
このチャンネル選択を自動から固定に変更することで、通信速度が改善される可能性があります。
まずは、各それぞれのチャンネルに固定し、通信速度の改善が見られるかを確認してみましょう。
このチャンネル固定で改善が見られれば、それで問題は解決です。
ルーターの設置場所を変える
NURO光のONUに別途WiFiルーターを接続している場合は、そのルーターの設置場所を変えてみるのも1つの手です。
中継用としてWiFiルーターを増設しているなら、設置場所を変えることで通信速度の低下を改善できるケースがあります。
一番おすすめなのは、遮蔽物のない高い位置です。
ONUから離れた接続機器の通信速度が遅い場合は、試してみるといいでしょう。
一時的にIPv4通信で接続する
一時的にIPv4に切り替えて、通信速度を確認して見るのもおすすめな方法です。
IPv4に切り替えて通信速度が速くなるようであれば、IPv6設定に何かしらの不手際があることになります。
その際は、IPv6の設定が正しく実施されているかを確認してみましょう。
回線プランを10Gプランにする
単純計算で2Gbpsの5倍の通信速度を実現できます。
特に接続台数が多いケースでは、通信速度を改善できる可能性は高いでしょう。
最大2Gbpsの通信速度を誇るNURO光ですが、実際に接続機器で2Gbpsの通信速度を計測することはありません。
その理由はパソコン側の最大通信速度が1Gbpsだからです。
ONUまで2Gbpsの通信速度でデータ転送されたとしても、パソコン側は下記の速さでしか、そのデータを受けられません。
- 有線接続:最大1Gbps
- WiFi接続:最大1.3Gbps
となれば、「10Gbpsにする必要はないじゃないか!」と思われる人も多いでしょう。
しかし、通信端末の接続台数が多い家屋では、光回線の通信速度が大きく物を言います。
2GbpsのNURO光回線で、4台のパソコンをインターネット接続している家庭があるとしましょう。
この場合2Gbpsのデータを4台で共同利用するため、同時利用時、1台分に割り当てられる最大通信速度は500Mbpsです。
しかし、これが10Gbpsだと1台あたり2.5GBとなり、最大で1Gbpsの通信速度を実現できる計算になります。
このように、実際にパソコンで1Gbpsを超える通信速度を実現できなくても、インターネット接続する端末台数が多ければ、光回線の最大通信速度が速い方が1台あたりの最大通信速度は速くなるのです。
現状のNURO光に満足できなければ、10Gプランに変更してみてはいかがでしょうか。
NURO光のIPv6通信に関するよくある質問は
それでは最後に、NURO光のIPv6通信に関してよくある質問に回答します。
今回、回答する質問は下記の5つです。
それでは、これら質問に順追って回答していきます。
NURO光でipv6接続ができないときはどうすればいい?
NURO光でIPv6接続できない時は、下記手順に従って不備がないかを確かめてください。
- ONUのIPv6接続が有効になっているかを確認する
- OS上でIPv6が有効になっているかを確認する
- ファイアウォールでIPv6が遮断されていないかを確認する
上記作業で不具合が見つからなければ、至急、NURO光のサポートに問い合わせることをおすすめします。
0120-65-3810(フリーダイヤル)
窓口営業時間:9:00~18:00
(*日曜、1月1日、2日を除く)
NURO光でipv4通信してるのに繋がらないんだけどなんで?
IPv4通信はできるのに、IPv6で繋がらないことは多々あります。
実のところ、WEBサイトすべてが、IPv6に対応しているわけではありません。
むしろ、IPv4接続しか受け付けないサイトの方が、多数を占めているのが実情です。
NURO光のONUには、サイトに応じて自動でIPv6・4を切り替えて接続する機能が搭載されています。
そのため、IPv4接続になっている場合は、IPv6未対応のサイトというわけです。
IPv6接続ができなくなったわけではないので、誤解しないように覚えておきましょう。
NURO光のipv6通信でファイアウォールを設定する方法は?
NURO光が提供しているONUは一部ファイアウォールに対応していますが、下記ONU以外ではファイアウォール未対応です。
- FG4023B
HG8045Q
そのため、上記ONU以外が提供された場合は、ONU側で下記ファイアウォールの設定が必要です。
- ONUの設定画面を開く
- 左メニューにある「セキュリティー」から「ファイアウォール」を選択
- 「ファイアウォール機能を有効にする」にチェックを入れる
- ファイアウォールレベル(IPv4)を「中」へ変更する
- 「SPI(IPv6)を有効にする」にチェックを入れる
- 「設定」をクリックして完了
パソコンはファイアウォール機能を装備していますが、スマホ等は装備していないものが多数あります。
セキュリティリスクを抑えるためにも、該当機種の場合は必ず設定を済ませるようにしましょう。
F660A(ONU)で使える「パススルー機能」はIpv6と何か関連してるの?
パススルー機能は正式名称を「IPv6パススルー機能」といい、IPv6ブリッジ機能とも呼ばれます。
この機能はルーターを介さず、光回線から接続した端末機器にデータを送信する機能です。
しかし、IPv6と名がつくものの、IPv6とはまったく異なる機能になります。
現在はIPv6パススルー機能が利用できるサービスも「ひかりTV」くらいなもので、快適視聴ができるメリットくらいしかありません。
IPv6とは、まったく異なる機能だと覚えておくだけで良いでしょう。
まとめ:NURO光は契約時からIpv6がすぐに使えるので手間がかからない
今回はNURO光のIPv6について徹底解説しました。
通信速度を求めるなら、NURO光はおすすめな光回線です。
NURO光には、他社回線にはない下記メリットがあります。
- 別途申込が不要でIPv6接続が利用できる
- IPv6対応ルーターが無料(ONU一体型)
- NURO光の最大通信時は業界最速は2Gbps(10Gbpsプランもあり)
- NURO光の月額料金は割安
割安な月額料金で2Gbps、そしてIPv6接続による高速通信が利用できる点は、他社との大きな差別化ポイントです。
デメリットと言えば、回線工事までが長いのと、提供エリアが狭い点くらいなものでしょう。
自信を持っておすすめできる、IPv6対応の光回線です。
まずは、下記で提供エリア内かを確認し、申込可能ならばNURO光を検討してみることをおすすめします。